へそ出し・胸毛… クールビズで見えたのは?
通気性にハラハラ…
連日うだるような暑さが続くと、クールビズのありがたさが身にしみる。一時期は夏もネクタイをきちっと締めて職場に通う男性の姿を見かけたものだが、最近はとんとごぶさただ。
だが、先日電車で見かけた若手の女性社員には思わず目をむいた。カットソーにパンツ姿ながら、よく見ると素肌がチラチラのぞく。ヘソだしだ。全く気にならないといえば、ウソになる。さりとてジロジロ見つめ「変なおじさん」と間違われるのもしゃくだ。
職場のエレベーターに乗り込んできた同僚は、シースルーときた。スカートの前の一部が透けて見えるデザインで、2本の足がすらりと伸びるのがわかった。
夏は通気性が重要なのはわかる。だが、ドキドキハラハラさせられる身にもなってほしい。それとなくたしなめて、セクハラ呼ばわりされるのもかなわない。スケスケファッションでいったい何を見せたいのか。
もっとも、通気性のよい服をいろいろ選べるのはうらやましくもある。シャツもパンツも男性ものは限界があるからね。暑い節電職場で汗だくになって働く身としては、この満身創痍(そうい)の心こそ透かして見せたいね。
隙だらけで「がっかり」
「なんかがっかり」。クールビズやカジュアルな姿で出社した男性を見て、心でつぶやくことがある。ぽっこりおなかや汗じみぐらいならいい。いかにもゴルフ用のポロシャツだったり、シャツから乳首や胸毛が透けたりすると、もう最悪。カジュアルな服ってごまかしがきかないのよね。
男性には「ネクタイの魔力」が確かにある。のりのきいた白いシャツに光沢のあるネクタイ。戦闘モードで仕事をする姿に内心ときめいている女性は多い。ネクタイをきりりと締めるだけで、男性の魅力は2、3割アップする気がする。
制服はもっとすごい。警察官やパイロット、コック帽のシェフ……。着ているだけで何だかりりしく見えるから不思議。人が服に助けられている部分は多い。
「男は中身で勝負」と言う。私も人となりが一番大事とは思う。でも、外見には内面が必ずにじみでる。
ネクタイ不要のクールビズで、以前は見えなかった男性の隙が透けて見えるようになったみたい。格好いいクールビズってほとんどみかけない。ネクタイを必ずしてとは言わないけれど、格好よさを伝える身だしなみ、考えてほしいなぁ。
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