花粉症、それともずぼら性? マスクの下の顔は…
着けて知った蜜の味
病気や乾燥の対策として今や一年を通じて欠かせないマスク。国内で年間10億枚を超えるマスクが流通し、消費されるとか。花粉症などでつらい思いをする人がそれだけ多いということなのだろう。
ただ、最近は化粧をサボる「ものぐさ女子」の存在も見逃せない。実のところ私の化粧は5分もかからない。でもファンデーションをつけると、落とすのが手間。メークを落とした後に誰にも会いそうもない近所のコンビニに行くためにまた化粧なんて、面倒この上ない。マスクをつけて知った蜜の味。もうやめられないでしょう。
もちろん人のマスクは不気味に感じることもある。すし詰めの通勤電車で周りは全員マスクなんてことも。みんなはマスクの下でどんな表情をしているの? 実は私みたいにニンマリしている人ばかりだったら、怖いわぁ。
ひょっとして仮面夫婦?
「体調が悪いの?」。マスクをして床につく妻をちょっと気遣って尋ねたら、「マスクしないとのどがつらいの。冬場は乾燥するからね」という。マスクは風邪や花粉症の対策でつけるものと思ってきたので、「へー」と応じ、「心配して損した」という言葉はぐっとのみ込んだ。
さすがに職場でゴホゴホやっていると周囲の視線が気になるとはいえ、僕にとってマスクをするのはよほどの事態だ。
ところが女性は違うらしい。化粧していない顔を隠すために着ける人は多いと聞くし、「マスクをすると小顔に見える」と話す若手もいたっけ。最近は保水機能を備えた乾燥対策のマスクに加え、模様やワンポイント入りのおしゃれ、というかビミョーなものも登場。今や女性に不可欠なアイテムということか。
でもさ、マスクってやっぱり犯人ぽくないか。いろいろ理由をつけて顔を隠すのはどうかと思うよ。
それに、こんな見方もある。「風邪でもないのに、かみさんが家でマスクをしていると、一層リアルに仮面夫婦だと感じられる」。飲み屋で同僚が漏らした一言に酔いは一気にさめた。
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