弾ける肌、モテるぽちゃ女子「ぷに子」
コトバ百貨店
10代で始めて苦節数十年。ダイエットは今や、自分の人生をかけたライフワークとなっている。ところが最近、その根幹が揺らいでいる。変化のひとつは、たとえ減量しても人から「キレイになったね」どころか「大丈夫?」と言われること。40過ぎて数キロの減量に成功したときは、女友達が容赦なく言った。「亡くなった、うちのおばあちゃんを思い出したよ」
あんなに耐えて忍んで、この仕打ち。年のせいもあるかもしれないが、もうひとつ、昭和から続くスタイル至上主義の崩壊もあると思いたい。というわけで今週のお品物は、今どきの太めだが魅力的な女の子を指すこの言葉「ぷに子」だ。
数年前から、太めの女子向けのオシャレブランドや、「ぽちゃカワ」なんて言葉も登場して、ぽっちゃり女子の人気が上昇。ちなみにこれは「おデブーム」と呼ばれることもある。
なかでもぷに子は、ぷにっと肌が弾ける、最上級のぽっちゃり女子のこと。ファッション誌「CanCam」が名付け親とされ、エビちゃんを生んだあの同誌も、最近はぷに子特集が組まれていたりする。いや、弾力ゼロ、癒やし要素ゼロの自分は、いわば「ぶよ子」。ダイエットの手綱を緩めるなってことで。はい。
(ライター 福光 恵)
[日経プラスワン2013年9月7日付]
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