バブル再来? プロデューサー巻き20年ぶり流行
コトバ百貨店
ビンゴの景品が札束だったとか、たばこ屋のおばちゃんが運転手付きの外車に乗っていたとか。ここのところ、ちょっと前まで恥ずかしくて封印していたバブル話をする機会が増えた気がする。庶民には、まださっぱり聞こえないと思っていた好景気の足音だけど、もしやこれが?
まさか足音だけで終わりじゃないでしょうね、と神様に念押ししつつ、今週はこんなバブル関連のお品物を紹介したい。「プロデューサー巻き」だ。1980~90年代、テレビ界の業界人などがやっていた肩にセーターをかけるファッションのこと。「ディレクター巻き」とか「(石田)純一巻き」とも呼ばれる。
バブル崩壊後は、うっかりやろうもんなら「これからザギン(銀座)でシースー(寿司)?」とか、業界用語でからかわれたファッション。だが昨年あたりから、バブルを知らない世代を中心に、約20年ぶりの大流行となっている。
特にこの夏目立つのが、薄手のカーディガンをプロデューサー巻きにしている若い女子。スカーフのように差し色に使ったり、エアコンよけにしたりと、実用面も注目されているらしい。当時のように浮ついてないのは気になるけど、バブルの世界へようこそ。
(ライター 福光 恵)
[日経プラスワン2013年8月3日付]
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