ママの手間と愛情が詰まった 「デコ寿司」
コトバ百貨店
ここで問題です。ゴミバケツ、高気圧、かわら、大福、印鑑、境界くい、ロールケーキ、なめくじ……その共通点は?
正解は、全国に実在するキャラクターのモチーフになっているもの。まさに日本はキャラ大国。森羅万象には神様だけでなく、キャラも宿っているみたいで。
というわけで今週のお品物は「デコ寿司」。キャラクターを食材で表現した「キャラ弁」は、今や日本のママが誇る世界の共通語だが、こちらその一種。金太郎あめのように、切っても切っても断面にキャラが現れる巻き寿司や、デコレーションケーキみたいなちらし寿司のことをいう。
せっかくなので、レシピ本を参考に、パンダのデコ巻き寿司に挑戦してみた。まずは、ごまを混ぜた黒いご飯で、極細の巻き寿司を作り、目や耳などのパーツに。これらがちょうどいい位置にくるように、間に白い寿司飯を詰めながら一本の巻き寿司にしていく。
レシピ本通りに重さをはかったパーツを何個も作り、順々に埋めていくこと1時間。パンダじゃなくても味は一緒だろう、とキレかけたころ、パンダというよりブルドッグなデコ寿司が完成した。やっぱり愛情料理って、作るより作ってもらうのが幸せってことで。(ライター 福光 恵)
[日経プラスワン2013年5月18日付]
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