体冷やして夏バテ予防 キュウリビズ
コトバ百貨店
日本で最初にラーメンやギョーザを食べたといわれるのは、水戸黄門こと水戸光圀。一方、そのグルメ藩主が「こらしめてやりなさい」とばかりに嫌っていたとされるのがキュウリ。今より苦みが強かった江戸時代のキュウリを「能少なし。植えるな。食べるな」と目の敵にしていたとか。
それから300年、そのキュウリのリベンジ作戦が展開されている。「キュウリビズ」だ。キュウリは、体をじんわり冷やして夏バテを予防するなど、実はけっこうな能あり野菜。キュウリビズはJA全農福島がその効能をPRしようと、8年前に考案。その後、東北6県のJA全農が行う販促のキャンペーン名などに使われている。
もちろん、環境省の「クールビズ」に引っかけた言葉だが、シャレのハズし具合もなかなか秀逸。聞けば「当時内部で募集し、職員の奥さんが考えたものを採用した」(JA全農福島)とか。そんな手作り感あふれる「ゆるキャッチ」としても、好感度は高い。
ところでそのJA全農福島で、この夏流行中というキュウリのレシピを教えてもらった。「すり下ろしキュウリとラー油などを入れたそうめんつゆ。食がすすみますよ」。キュウリで猛暑をこらしめよう。
(ライター 福光 恵)
[日経プラスワン2013年7月27日付]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。