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ラジオ体操会、発祥の地は秋葉原か大塚か

「ラジオ体操会発祥の地」の記念碑がある東京・秋葉原の佐久間公園は、あいにく全面改修工事中。写真の石碑はラジオ体操の記念碑かと思ったが、違っていた

では、公園などに集まってラジオ体操を行う習慣はいつどこで始まったのだろう。全国ラジオ体操連盟に聞いてみた。

「秋葉原駅近くの佐久間公園が最初といわれています。1930年(昭和5年)の夏休みに、神田万世橋警察署の面高叶巡査が子どもたちを集めてラジオ体操を行いました。記念碑もあります」

東京・秋葉原で始まったというラジオ体操の会。しかし、ホームページ「発祥の地コレクション」を主宰する小川雅樹さんによると、ラジオ体操に関する記念碑は秋葉原以外に3カ所あるという。すべて東京都内だ。どこが最初か。それぞれ訪れ、調べてみた。

1カ所目は足立区北千住。氷川神社の境内に記念碑があると聞き、やってきた。北千住駅から歩いて5分。氷川神社に到着したが、記念碑は見あたらない。撤去されたのだろうか。首をかしげていると、神社におばあさんがやってきた。記念碑について尋ねてみた。

「足立区年中無休 ラジオ体操発祥之地」記念碑。「衆議院議員 鯨岡兵輔」と書いてある(東京・北千住の本氷川神社)

「記念碑? ああ、ラジオ体操の神様ね。あれはここじゃなくて、本氷川神社にあるのよ」。なんと、氷川ではなく本氷川とは。道順を聞き、改めて本氷川神社を訪れた。すると境内に「足立区年中無休 ラジオ体操発祥之地」と刻まれた石碑があった。「衆議院議員 鯨岡兵輔」とも書いてある。

足立区立郷土博物館の学芸員にこの地でのラジオ体操の経緯を聞いた。「1952年(昭和27年)、小学校で夏休みだけ行っていた体操を、会場を移して年中やろうとなりました。当時、年中無休というのは聞いたことがなかったので、『年中無休ラジオ体操』の発祥の地としました。鯨岡さんは近くにお住まいだったので、名前をお借りしたのです」。現在も年中無休で行い、毎日40人ほどが参加しているという。

2カ所目は台東区。地下鉄田原町駅近くの松葉公園に看板があった。そこには「ラジオ体操中継放送再開発祥の地記念」とある。放送再開の発祥とは日本語としてちょっと変だが、戦後一時中断したラジオでの中継放送が、この地で再開した、とのことらしい。

「ラジオ体操中継放送再開発祥の地記念」の看板(東京都台東区の松葉公園)

3カ所目は文京区。地下鉄新大塚駅近くの大塚公園に「文京区ラジオ体操発祥の地」の記念碑があった。子供の像もある。文京区によると、1929年(昭和4年)1月、つまりラジオ体操の放送開始のわずか2カ月後に「有志が集まってラジオ体操を始めた」という。なんと神田より1年半早い。文京区こそがラジオ体操会発祥の地なのか――。

ラジオ体操連盟に再度問い合わせてみたが、「知らなかった」とのこと。ただ「有志の集まりであれば、全国でほかにもあったかもしれませんね」とぽつり。

発祥のドラマは、まだまだ隠れているのかもしれない。(河尻定)


本氷川神社では今も40人前後の人が毎朝ラジオ体操をしている
大塚公園でも現在、年中無休でラジオ体操を行っている
大塚公園にある「文京区ラジオ体操発祥の地」の像

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