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女性の夢実現へ 野心と努力、成長の両輪に

関西ウーマン・パワーアップ会議

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NIKKEI STYLE

 日本経済新聞社大阪本社は1日、グランフロント大阪(大阪市北区)で「関西ウーマン・パワーアップ会議~仕事も家庭もあきらめない」を開いた。作家の林真理子氏による基調講演には仕事帰りの女性ら約350人が耳を傾けた。その後のパネルディスカッションでは、女性が夢を実現するための心構えや、仕事と子育ての両立に向けた課題などを議論した。

<基調講演>

「勝ち気」出す時期を見極めて 林真理子氏

今回の講演のタイトルは、ぜひ「野心のすすめ」でと頼まれたのですが、面はゆい気持ちです。野心という言葉にはマイナスのイメージがあって、「あの人は野心家だ」などと言われるのはあまりいい言葉ではないですよね。けれども案外これが新鮮に映ったみたいで、とても多くの方から反響をもらい、びっくりしました。

私がなぜ、このタイトルの本を書いたかというと、努力する人を小ばかにする風潮に我慢できなかったからです。「あの人、イタい」とか、「私はあそこまでガツガツしたくない」など、努力しない人に限って頑張っている人を冷ややかに見る風潮は、本当に嫌だと思うのです。

若い人には、どうぞ結婚して子どもを産んでくださいとお願いしています。おひとり様が好きで個性的な生き方ができる強さがあるのなら構わないですが、迷っているなら結婚して子どもを産んでほしい。すごく大変なことではあるけれど、想像している以上のことが得られます。私は結婚というのは修業の場だと思っていて、男の人と暮らすことで、いろいろな感情を知ります。怒りを収める方法ですとか。

私の周りの女性というと編集者が多いのですが、収入もあるし仕事が面白いからと、40~50代の女性の多くが結婚していません。けれど、最近の若い編集者は、あんなふうになりたくないと大学時代の恋人と結婚して子どもを産んでいます。この賢さというか、行動的なところに本当にびっくりするのですが、彼女たちは子どもなんて生んでしまえばどうにでもなるということをよく分かっているのです。

彼女たちのお母さんはまだ50代。本当はもっと働きたかったと欲求不満を抱えている人が多いですから、子どもを産めば娘の味方になって子育てを手伝ってくれます。

今日はお子さんのいる人もいっぱい来ていると思いますが、母親が一生懸命働いて、しかも子どもを育てているという、そのこと自体が素晴らしいことです。お母さんが働いていて、生き生きしているというのは、子どもにとっても大きな喜びではないでしょうか。

もう一つ、皆さんの夢を実現させるためにアドバイスしたいのは、尊敬できる年上の女の人を見つけてほしいということです。その人にいろんなことを教わってほしい。私は若い友達にごはんをごちそうしたり、歌舞伎やコンサート、パーティーに連れて行ってあげたりします。もちろん誰にでもするわけではないですが、何かいいなと思った子を引き立ててあげる。周りを見ると絶対そういう人がいるはずです。

野心と努力は2つの歯車だと言っているのですが、野心を持ち続けるために一番大切なことは体力と明るさです。知人の女性社長に「採用面接の際、どこを見るか」とたずねたら、明るく気が強いかどうかと言っていました。気の弱い女なんて何の価値もないわよ、って。

私は若かった頃、人からあまり悪く言われたことはなかったのですが、ちょっと売れてくるといろいろ悪口を言われるようになりました。気が強いとか勝ち気とか。けれども負けてばかりの人がそういうことを言うのです。勝った記憶がなければ勝ち気になれるわけがない。勝ち気だってことは一種の勝利宣言であると私は思っています。一つでも勝ったという実績を上げていく、そしてその実績を一つ一つ大きくしていくことで人はチャンスをつかむのだと考えています。

「おしん」というドラマを作った小林由紀子プロデューサーから聞いたことですが、あの方は総合職でなく、短大を出て、事務職のような形でNHKにお入りになったそうです。すごくかわいらしい人で、ウサギちゃんと呼ばれて皆にかわいがられていたそうですが、私にこんなことをおっしゃいました。「ウサギちゃんと呼ばれたままだったら何もできなかった。ウサギちゃんはいつかオオカミにならなければ仕事なんか回ってこないけれど、最初からオオカミだったら誰もかわいがってくれないし、仕事も教えてくれない。だから何年かはウサギちゃんでいて、あるときオオカミに変わらなきゃいけない。けれど、このオオカミに変わる時がすごく難しい」

私がウサギちゃんからオオカミに変わったのは30代後半だったと思うのですが、なるほどなと感じました。皆さんの中にはもうオオカミちゃんになった人もいるかもしれません。でも、時期を見極めるのは賢さだと思います。虎視眈々(たんたん)とやってください。今日は本当にありがとうございました。

<パネル討論>

上田氏 「管理職、子育て対応に」

藤沢久美氏(コーディネーター) まずは自己紹介をお願いします。

上田理恵子氏 大学生の男の子2人の母です。一般企業で働いていた頃、働く母親のための会を立ち上げ、電話で相談に乗っていました。最も多かった悩みが、子どもが熱を出したときに預け先がないということです。私も葛藤の末、17年勤めた会社をやめて起業しました。

倉田哲郎氏 6歳と3歳、0歳の男児の父です。次男が生まれた際、(育児休暇を取るような格好で)家庭優先の時間をつくりました。子育ては大変だとよく分かりました。市長就任後、保育所を1.5倍に増やしました。子育てしやすい街づくりを目標に、税金を重点的に投入しています。

藤沢氏 女性が生き生きと働き続けるための課題は何だと考えますか。

上田氏 出産後も働き続けたい女性は増えていますが環境はまだ整っていません。まず、希望の保育所には入れない。待機児童の問題は深刻です。

いわゆるイクメンが増えてきたとはいえ、いまだに女性が家事や育児を担うことがほとんどです。「仕事より子育てが大切」と思っている男性でも上司の理解が得られず育児休業の取得を言い出せない。肩身が狭い男性は数多くいます。

倉田氏 働き始めて最初の昇進試験と結婚・出産のタイミングが重なるので、試験を受けることをためらう女性が多いですね。女性にも頑張って一歩前に出てほしい。男性と同じラインに並べば、遜色なく働けるケースが多いのに……。

上田氏 働く母親の9割以上が管理職になりたくないと思っている調査結果もあります。IT(情報技術)の活用が進み、定時に帰宅しても業務に対応できるような、新しい管理職の像を積極的につくってほしいです。

倉田氏 「活躍する場、必ずある」

倉田氏 これまでは働く女性の管理職モデルが少なすぎたと思います。女性の採用が増えるなか、女性が主力にならないと組織が回っていきません。

藤沢氏 働く女性にメッセージはありますか。

上田氏 うちの子どもが幼い頃、毎晩それぞれの夢を語りながら眠りについていました。息子らは野球選手になりたいと話し、私は会社を立ち上げたいと語りました。ある日、息子に「お母さん、夢あきらめてるんちゃう?」と言われ、ドキッとしました。それを機に起業を決意したんです。

倉田氏 市長に就任後、市役所の採用試験を見直したところ、女性の採用数が圧倒的に増えました。一般企業でもそうした傾向があると聞いています。近年、男性より意欲の高い女性が多く、これからは女性を活用できない組織は弱っていくでしょう。社会全体の変化を感じています。

男性はこれまで昇進試験を受けて管理職になるのが当たり前でした。働く女性が抱える仕事の悩みは、そんな男性にとっては取るに足りない悩みかもしれません。ただ、女性には縮こまらないでほしい。それぞれの仕事で活躍する場は必ずあります。

藤沢氏 一人ひとりがどう生きたいかを大事にして、互いに尊重し合える社会になればいいと思います。生き方を選んで後悔しないことが最も重要。自分の望む生き方に自信を持ってほしい。子どもを生み、育てることは女性にしかできないこと。子どもを持たなかった私には羨ましい。それぞれの人が一歩でも踏み出してみてはどうでしょうか。

倉田氏 自分の選択が一番大事です。子育てもすごく大変で大切な仕事。育児休暇はバケーションのような感覚があり、復職時もまるで病気からのリハビリみたいな扱いを受けています。政治のアプローチから、そういった空気を変えていきたいです。

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