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東京ふしぎ探検隊

100年来の夢、五輪で結実 東京湾岸で国家イベント 東京ふしぎ地図ツアー

2014/3/8

湾岸でかつて計画された「東京万博」予定地など東京の不思議スポット。バスツアーで巡ってみた

湾岸でかつて計画された「東京万博」予定地など東京の不思議スポット。バスツアーで巡ってみた

2020年東京五輪の開催が決まり、湾岸エリアでは開発が加速している。この地区では過去何度も、大きなイベントが計画されてきた。戦前の万国博覧会(万博)や五輪、庁舎の移転構想、そして世界都市博覧会(都市博)――。政治に翻弄され続けた湾岸地区を中心に、東京の「ふしぎ」スポットをバスでぐるりと巡った。

■大手町から秋葉原・築地・湾岸バスツアー

2月26日午前10時。快晴の空の下、東京・大手町の日本経済新聞社東京本社に、20名を超える人々が集まった。「東京ふしぎ地図ツアー」の参加者だ。

日経ストア主催のこのツアーは、電子版の連載企画「東京ふしぎ探検隊」とそれを電子書籍化した「東京ふしぎ地図」の読者を対象に募集した新企画。これまで取り上げてきた数々の「ふしぎ」スポットをバスで訪ねた。

午前10時すぎ、日本経済新聞社東京本社を出発した

大手町出発後、向かったのはJR秋葉原駅近くに昨年オープンした商業施設、「マーチエキュート神田万世橋」。1943年までこの地にあった万世橋駅の遺構を活用した施設だ。

万世橋駅は1912年、国鉄中央線の発着駅として開業した。東京駅と同じく辰野金吾が設計した赤レンガの駅舎は、威容を誇っていた。

神田川の水運と中山道の陸運とが交わる万世橋付近は当時、東京随一の繁華街で、日露戦争で活躍した広瀬武夫中佐の銅像が建つ交差点は、多くの人でにぎわっていた。マーチエキュート神田万世橋内にあるギャラリーでは、駅周辺のジオラマや写真を見ることができる。

伊勢丹発祥の地の石碑。現在は台座しか残っていない(三越伊勢丹ホールディングス提供)

ツアー一行は往時をしのびながら周囲を散策。交通の要衝として発展してきた秋葉原周辺の歴史に思いをはせた。

■伊勢丹は秋葉原が創業の地

秋葉原を出ると、バスは岩本町にある首都高速道路の拡張計画の痕跡などを見ながら進んだ。途中、かつて「伊勢丹発祥の地」という記念碑があった場所を通過。今は新宿のイメージが強い伊勢丹だが、実は誕生の地は秋葉原だ。1886年、中山道に面した場所に「伊勢屋丹治呉服店」として店を開いた。中山道は現在の国道17号だ。新宿に移転したのは1933年のことだった。

次のスポットは築地かいわい。「『丸の内―新宿8分』の構想も 首都高、幻の路線計画」で紹介した、道路計画が生んだ地下の不気味スポットを見学した。塩漬けになっている首都高晴海線の延伸は、2020年の東京五輪開催で新たな展開を見せるのだろうか。

そして一行は湾岸地区へ。晴海、豊洲、辰巳……。歴史的なイベントが行われるはずだった場所を、バスで回った。

マーチエキュート神田万世橋では、AR(拡張現実)技術を使った実証実験を実施中。iPadやiPhoneをかざすと、その場所の昔の風景が画面上に出てくる
かつて万世橋駅のホームがあった場所では、目の前をJR中央線の列車が通り過ぎる。迫力のある風景にテンションが上がった
バスの車窓から岩本町交差点の通称「イカの耳」を眺める。かつてここから首都高の内(ない)環状線が分岐する予定だった

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