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霞が関、引っぱるのは私 外交・教育で女性官僚奮闘

2013/12/21

「女性力の発揮」を公約に掲げて安倍晋三政権が発足してから1年。中央省庁では、首相官邸主導で女性幹部の登用が進む。今はまだ少数派ながら、外交や教育などの重要分野で奮闘している。
安倍首相から首相秘書官の辞令を受け取る山田真貴子さん(11月、首相官邸)

11月29日、第96代首相の安倍氏のもとで初めて女性の首相秘書官が誕生した。初代首相の伊藤博文以来、128年間も男性が独占し続けていた職に就いたのは、総務省出身の山田真貴子さん(53)だ。直近は経済産業省に出向し、IT戦略担当審議官として活躍していた。

官邸では各省庁からの情報を吸い上げて首相に報告。秒刻みでスケジュールをこなす首相に同行し、サポートする。いっときも緊張の解けない激務だ。しかし「政策全体を戦略的に実行していく仕事にやりがいを感じます」と前向きだ。

きゃしゃな外見とは対照的に「芯が強く打たれ強い」(総務省幹部)というのが周囲の評だ。総務省では初の女性局長候補と目されていたが、首相官邸によって“ヘッドハンティング”された。

1984年に総務省の前身の旧郵政省に入省。同じ省の後輩が夫で、1男を育てた。国会答弁の前日など大切なときに高熱を出し、深夜におんぶして救急に駆け込むこともあったという。

文部科学審議官の坂東久美子さん(東京・霞が関)

これに先立つ今年6月末、安倍首相は女性官僚を相次ぎ幹部に登用する人事を打ち出した。文部科学審議官となった板東久美子さん(59)もその一人だ。

77年に旧文部省に入省し、81年に長女、85年に長男を出産した。仕事と家庭を両立できたのは「理解のある夫と子どものおかげ」と語る。例えば掃除は夫の役割。あるとき出張中の夫に代わって掃除機をかけると、当時2歳の長男が「それはパパのだよ」と制するほどだったという。

長男が高校受験、長女も大学受験を控えた時期に、秋田県副知事への就任を打診された。夫が2人の子どもに「お母さんの分も家事をやれる?」と聞くと、答えは「うん」。その一言が背中を押した。秋田では国際教養大学の設立などの実績を残した。今は文科省の事務方ナンバー2として後輩女性の支援にも力を入れる。

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