日本一の地下道、逆さスカイツリー…東京ふしぎ旅行

アサヒビール本社ビル(一番右)にスカイツリーの姿が映り込む。まさに「ダブルツリー」(東京・浅草)

スカイツリー、ゲートブリッジ、渋谷ヒカリエ……。東京に話題のスポットが続々生まれ、人気を集めている。しかし、巨大都市・東京の魅力はそれだけではない。複雑に張り巡らされた地下網、江戸時代の水路跡、ファストフードや小売店の発祥の地。スカイツリーにも知られざる絶景ポイントがある。連載「東京ふしぎ探検隊」でこれまで取り上げた中から、東京の隠れた観光スポットをまとめてみた。

東京駅の地下通路、約4キロで日本最長

東京には「日本一の地下通路」がある。「都市地下空間活用研究会」(略称USJ、事務局東京都文京区)が全国の地下通路の長さを調べたところ、東京駅周辺が最も長かったのだ。USJは産官学の専門家が作る任意団体。全国の主要な地下通路の中で、同一地点を通らないで歩くルートを調べた。


場所は大手町から東銀座まで実に約4キロ。2位新宿の2.8キロを大きく上回った。なぜこれほどまで長いのか。理由の一つは、地下鉄が複雑に入り組んでいることにある。

東京駅周辺には東京メトロの丸ノ内線、東西線、千代田線、半蔵門線、銀座線、日比谷線、有楽町線、都営三田線の駅があり、それぞれが地下通路を持っている。USJの粕谷太郎主任研究員は「地下鉄を作ったとき、作業用の通路も作った。埋め戻すにはコストがかかるため、これがそのまま地下通路に転用された」と指摘する。

もう一つの理由が、再開発だ。もともと存在していた地下鉄の通路や地下街などの空間が、民間ビルの竣工に伴い次々とつながっていった。2007年までは大手町から歩いても八重洲地下街までしか行けなかったが、同年に「グラントウキョウ(サウスタワー)」が完成し、JR京葉線地下ホームと接続。東銀座まで歩いて行けるようになった。

ところでこの京葉線、なぜこんな遠い場所にあるのか。その謎を解く鍵は、幻となったある計画にある。その名も「成田新幹線」。旧国鉄時代、1970年代に持ち上がった構想で、成田空港から東京駅までを30分ほどで結ぶ予定だった。一部区間は認可を受けて実際に工事まで進んだが、沿線住民の反対で事業は凍結。JR発足を前に、計画は幻となった。

この「成田新幹線」の東京駅予定地こそが、現在の京葉線東京駅だ。目の前にある東京国際フォーラムは、かつて東京都庁があった場所でもある。京葉線の改札が遠くにある背景には、こうした歴史的経緯があったのだ。

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