ビジネスの装いは戦略だ! まず外見で自分を知らせるできるアメリカ人11の「仕事の習慣」(3)

岩瀬昌美

岩瀬昌美

■まずは外見で自分を知ってもらう

お医者さんが白衣をはおるように、ジョブズはTシャツとジーンズを着たのです。これは計算し尽くされた「戦略的ビジネスカジュアル」と呼ぶべきでしょう。IT業界のドレスコードはスーツではないわけです。

ちょっと考えてみてください。一生ぶんを用意していたというのは、いまの体型を死ぬまでキープするつもりだったということです。そのための努力も惜しまない。まさにできるアメリカ人の典型です。

似たような話はほかにもあって、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグも、いつもねずみ色か黒のTシャツを着ていますよね。あれだって特注品です。同じTシャツを大量にもっていて、毎日、新しいのに着替えている。本人は「(仕事に集中するため)生活をシンプルにして、毎日の小さな選択肢をできるだけ減らしたい」と話していますが、ジョブズをリスペクトして同じ行動をとっているという説もあります。

ここで面白いのは、ねずみ色を選んだこと。ちょっとダサい「普通の人っぽい感じ」を演出しているのです。それがザッカーバーグにとっての戦略的ビジネスカジュアルなのです。「家にあるTシャツを適当に着てきました。僕って着るものにこだわりないんですよお」感を出している。

まずは外見で自分を知ってもらう。Tシャツ1枚でも、できるアメリカ人はそれを実行しています。

岩瀬昌美
広告代理店MIW Marketing & Consulting社長。南山大卒業後、サンディエゴ州立大修士。三洋電機初の女性総合職として入社。カリフォルニア州立大ロングビーチ校経営学修士(MBA)。Kang&LeeAdvertising、AT&T本社などを経て現職。アサヒビール、ヤクルトなどの米国での広告戦略などをサポート。

次回は「休日のカジュアルウエアでも気を抜かない習慣」について取り上げます。

以下の記事もあわせてお読みください。
第1回 「ボロは着てても心は錦」? アメリカにそんな言葉はございません
第2回 スーツに個性は不要! アメリカのビジネスでは「信頼感」を優先
第4回 手本は三浦カズ 「スーツに着替えてコンビニ」に学べ
第5回 朝8時、なぜ米国の「できる男」はジムにいるのか?

できるアメリカ人 11の「仕事の習慣」 (日経プレミアシリーズ)

岩瀬 昌美 著
出版:日本経済新聞出版社
価格:918円(税込)

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