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朝・夕刊の「W」

アイドルの無愛想な態度が起源 「塩対応」 コトバ百貨店

2013/6/19 日本経済新聞 プラスワン

 冷蔵庫からアイスコーヒーを注いだつもりが、飲んでみたら濃縮めんつゆだった……よくある失敗だ。いや、私だけか。とにかく、そういうときと同じ、しかめっ面になるようなことを「しょっぱい○○」と呼ぶことがある。

 たとえば「おいしいバイト」の反対は「しょっぱいバイト」だし、情けない負け方をした相撲の一番は「しょっぱい相撲」だし。ちなみにこちら、力士が土俵の塩をなめるほどコテンパンに投げられる様子から、こう呼ばれるようになったとの説も。

 というわけで今週のお品物は、その「しょっぱい」から生まれた言葉。「塩対応」だ。そもそも握手会で、アイドルがやる気のない、無愛想な態度をすることをいう。一方、心のこもった対応は「神対応」。最近は「塩(神)対応の店員」とか、一般サービス業に使うことも増えてきた。

 なお「しょっぱい」は、ネガティブに使われることが多いが、アイドルだけは別。媚(こ)びない態度を指して「塩対応」が褒め言葉になることもあるらしい。

 ま、自分もよく無愛想と言われるけど、実はこれも戦略。ほら、おばちゃんの神対応は、厚かましさと紙一重だし。面倒くさいからじゃないので、念のため!

(ライター 福光 恵)

[日経プラスワン2013年6月15日付]

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