無縁の霊魂なぐさめる正禅の石碑
「名号石」(京都市山科区) 古きを歩けば(31)
京都市山科区日ノ岡に無縁墓地のあり方を考えさせられる碑がある。「南無阿弥陀仏」の6字が刻まれていることから「名号(みょうごう)石」と呼ばれる。元は江戸時代中期の1717年、木食正禅(もくじきしょうぜん)が粟田口にあった刑場で刑死した人々の回向のために建てた碑とされる。
無縁の人々の霊魂をなぐさめる
正禅は生年がいまひとつ定かでないが、古文書などによると丹波の生まれ。京都・東山の泉涌寺で僧侶として...
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