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走る! ウチの元気な教頭 ~ママ世代公募校長奮闘記(14) 山口照美

2013/11/15

 10月26日、敷津小校区の大国町交差点付近では「ファイト! チーム敷津」ののぼりがはためき、「小さな学校 大きな家族 チーム敷津でLet’s Go!」の横断幕が掲げられた。歩道はもちろん、車道には車でなく人・人・人。大阪マラソンのその日、敷津小の子どもたち・保護者・教職員・地域の方は沿道に集まり、首を伸ばしてランナー達の間に見慣れたメガネ姿を探した。

大国町の交差点付近には地域の方による「ファイト!糸井利則先生」の横断幕も掲げられた。学校と地域をつなぐ役目も4年目、すっかり「敷津の顔」だ

「そろそろみたいですよ!」

「白いTシャツだそうです!」

 待ちわびた彼が登場すると、スター選手でも現れたかのように子どもたちは歓声をあげた。汗にまみれた彼は、沿道の私達に向かってカメラを構え、シャッターを押した。そして、応援団と握手やハイタッチを交わし、去って行った。その背中に、プリントされていた文字を見て私は笑いが止まらなかった。

 「敷津小教頭」

 いつ作ったのか、敷津小が大好きな糸井先生らしいなぁと思った。

 大阪マラソンの夜、日曜の夜の学校に出勤して業務を片付けた翌朝、関西空港から彼は韓国へ飛び立った。糸井教頭は、敷津小の教頭であるだけでなく、国際理解教育や英語教育のプロでもある。アジア圏英語教育の視察団に選ばれ、4日間の韓国出張に出かけた。

 私が公募校長として充実した日々を送れるのは、パートナーである「教頭先生に恵まれた」点が大きい。ネットやマスコミに発信する際も、いやがるどころか背中を押してくれる場面も多い。この8カ月、本当にたくさんのことを教えてくれた、私にとっての先生でもある存在。今日は、めったに表に出ない「民間人校長を支える教頭先生」のインタビューをお届けしたい。

――「大阪マラソンに今年は絶対出たい!」と、なぜですか?

 2年前に、第一回大会でたまたま当選したんです。いつも、教頭はどちらかというと陰の存在ですが、その日は校区の大国町で大応援団に迎えられ、感激しました。それがきっかけでコツコツとトレーニングを始め、昨年は落選したので何としても今年は走りたかったです。

――「全ての運を使っても当たりたい!」とまで言ってましたよね(笑)

2年間走ってきた成果を、こんなおじいちゃんに近い年齢(51歳)になってもまだまだチャレンジできるんだぞという姿を、何より子ども達に見せたかった。今回も「チーム敷津」の垂れ幕や歓声で迎えてもらって、見慣れた校区を気持ちよく走りました。

――人生ベスト記録の4時間33分、2年前は5時間38分だったそうなので、1時間以上縮めたことになりますね。

 5時間を切るのが目標だったので、自分でも驚きました。夏休みから、子どもたちと学校の周りを毎朝走るようになったのが大きいですね。二日酔いでも、しんどくても子どもとの約束だから休めない(笑)

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