大企業で埋もれるよりも…ベンチャーで私を磨く

2013/8/31
大手・有名企業に入社したものの、大きな組織の中で思うように実力を発揮できない女性社員もいる。大企業で埋没するより、ベンチャー企業に入ってステップアップするというのはどうか。4人の女性たちから学ぶベンチャーでキャリアを磨く道とは――。
広告営業担当の男性社員に化粧を教える田島有希子さん

「まつげを挟んで持ち上げるように」。化粧品情報サイト「アットコスメ」の通販部門を担うコスメ・コム(東京・港)のマネージャー、田島有希子さん(29)が指導するのは同サイトの広告営業部隊の男性たち。化粧品を使ってもらい、知識を深めて営業を円滑にすすめてもらおうと田島さんが開く「コスメ男塾」だ。

北里大理学部を卒業し設立8年目のアットコスメの運営会社、アイスタイル(東京・港)に入社。「1万分の1でなく100分の1にならないか」という吉松徹郎社長の言葉に心を動かされた。

配属早々通販モール内に支店を立ち上げ、2年目は楽天市場の支店長、翌年はモバイルサイト店長を経験した。「自分次第でお金や事業が動くダイナミックさがベンチャーの面白さ」(田島さん)。コスメ・コムを含むアイスタイルのグループ売上高は64億円。田島さんの入社以来6年間で5倍以上になった。

「会社を大きくするのは楽しい」と言う池田千紘さん(28)も新卒ベンチャー組。慶応義塾大経済学部を卒業後、設立3年のITベンチャー、Fringe81(東京・渋谷)に飛び込んだ。

同社はネットの広告技術に関するコンサルティング会社。成熟したマス広告よりも、枠組みさえないネット広告の方が「自分も会社も劇的に成長できる。仕組みを作り技術革新を起こすというベンチャーならではの仕事で認められたい」と池田さんは話す。今は執行役の下のマネジャーが空席。「続く女性たちのためにも、リーダー職の自分が早く上に行きたい」

ベンチャー企業は仕事と育児の両立支援策などが不十分な場合もある。財務基盤の強さや、給与水準では大手に及ばないケースも多い。ただ未成熟なだけに大企業より組織は柔軟で、女性が活躍できるチャンスも大きい。前例がないので新しい仕事をやりやすい。