これが家飲み新ルール コロナ後の酒との付き合い方アフター・コロナの飲み方(下)

日経Gooday

(c)satomi yokote-123RF
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日経Gooday(グッデイ)

コロナ禍で酒量が増えてしまった人が、飲む量を減らせなかった場合、将来にわたって健康にどんな影響を及ぼすだろうか。飲酒と健康についての研究を手がける筑波大学准教授の吉本尚さんに話を聞くと、アルコール依存症につながるだけでなく、なんと肺炎のリスクも上がることが分かった。

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緊急事態宣言が解除されてから、外飲みをされた方も多いのではないだろうか。

筆者はといえば、まだ数回だが、「ランチのついでに軽く1杯」という感じで外飲みを楽しんだ。それもオープンエアの店で。

できることなら、こぢんまりした店で焼き鳥をアテに冷酒を飲みたい。しかし、コロナの第2波、第3波が不安なこともあり、まだまだ積極的に外飲みすることができず、家飲みが中心というのが現状である。

家飲みの酒量はどうかといえば、「以前よりちょっと多い」程度で何とかキープしている。前回記事(「家でつい業務用ウイスキー コロナで増える酒量の恐怖」)で、大容量5リットルの業務用ウイスキーを買ってしまったと書いたが、これはまだ残っているし、冷蔵庫を占拠する日本酒たちも健在だ。

しかし、運動不足解消のためにウオーキングをしたついでに立ち寄ったコンビニで、新商品のビールやチューハイを買い、恥ずかしながら「つまみ飲み」していた。なので、ホントのところ、酒量は「ちょっと多い」では済まないのかもしれない…。

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、新型コロナウイルスがなくなったわけではないので、しばらくは家飲みが中心になる人も多いはず。アフター・コロナの飲み方をきちんと専門家に教わらなければ。

ということで、前回に引き続き、筑波大学地域総合診療医学の准教授で、北茨城市民病院附属家庭医療センターのアルコール低減外来で診療もされている吉本尚さんに話を聞いた。

備蓄したお酒は一度に大量に冷やさない

先生、早速ですが、家飲みが中心の場合、具体的に何が問題になることが多いでしょうか…?

「やはり、たくさんのお酒を備蓄するのは問題ですね。身近にお酒があると、つい飲んでしまいますから。外出自粛の期間中は、そう買い物に行けないこともあってか、ビールやチューハイを箱買いする人が多かったと聞いています」(吉本さん)

筆者も、5リットルのウイスキーを皮切りに、「日本酒を応援!」と言い訳をしながら、好みの酒を購入しては備蓄していた。だから冷蔵庫は今も日本酒で埋め尽くされた状態である…。そんな話を何気なく吉本さんにすると、「あ、備蓄したお酒は冷やさないほうがいいですよ」とアドバイスされた。

「常温保存できて、冷やして飲むお酒は、全部冷蔵庫に入れるのではなく、少しずつ冷やすほうがいいでしょう。たくさんのお酒を冷えた状態にしておくと、『もう1本飲んじゃおうかな…』となりがちです。目に入らない場所に保管するのもいいですね」(吉本さん)

確かに、冷蔵庫にお酒がパンパンに入っていると誘惑が多い。冷蔵庫を開けたついでに、「もう一杯くらいいいか」と思って飲んでしまう。酔っていると、理性が飛んでいるため、なおさらだ。

以前は日本酒セラーを使っていて、目に入るところに酒瓶がなかったので、何かのついでに飲んでしまうということはあまりなかった。やはり酒好きにとって、常に目がつく場所に酒を備蓄するのは危険なのだ。

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