時計

ゼニス、伝統とイノベーションでミレニアル世代に照準 ジュリアン・トルナーレCEOに聞く

2019/6/30

ゼニスのジュリアン・トルナーレCEO

スイスの高級時計ブランド「ゼニス」が節目を迎えている。世界で初めて10分の1秒の計測を可能にした自動巻きクロノグラフ(ストップウオッチ機能)駆動装置(ムーブメント)「エル・プリメロ」が50周年を迎えたことに加えて、「機械式時計で340年ぶりの新発明」とする革新的な機構の量産に乗り出した。ジュリアン・トルナーレ最高経営責任者(CEO)に今後の戦略などを聞いた。




――エル・プリメロが50周年を迎えました。

「ブランドの歴史と未来について語る格好の機会だと思っています。ブランド自体は150年以上の歴史を持ちますが、この伝説的ともいわれるムーブメントの50周年は極めて深い意味があります。我々は常により良いものを、そして自分たちの限界に挑んでいます。イノベーション(技術革新)は我々のDNAであり、ミッションであるといえます」

「2019年は2つの主要なテーマがあります。まず1つ目はエル・プリメロ50周年。50個限定で用意した特別ボックスには、1969年の初期モデルを忠実に再現した『エル・プリメロ A386 リバイバル』や『エル・プリメロ クロノマスター 2』、100分の1秒を計測できる『デファイ エル・プリメロ 21』を収めましたが、将来開発されるであろう1000分の1秒を計測できるモデル用のスペースも用意しました」

エル・プリメロ A386リバイバル(単体モデル) 65.A386.400/69.C815 ケース:直径38mm、ホワイトゴールド(他にイエローゴールド、ローズゴールドの2モデル)、10気圧防水 駆動装置:機械式自動巻、パワーリザーブ50時間以上  税別価格:207万円 2019年7月発売予定 限定各50本

「2つ目は従来に比べて10倍の精度を誇るムーブメントを搭載した『デファイ インベンター』の取り組みです。2017年に発表した『デファイ ラボ』は10個の限定生産でした。あくまでもリサーチの一環だったわけです。革新的な調速機構を備えたウオッチなのですが、10個のプロトタイプ(試作品)だけでプロジェクトを終了すると、時計業界では失敗と受け止められてしまいます。成功を追求するのであれば量産化しなければならないと考えました」

■ブランドの理念を追求

「その後、ある程度の量を生産できる体制も整い、デファイ ラボをさらに進化させたデファイ インベンターとしてリリースできることになりました。これは我々のブランドにとって大きなテーマであるイノベーションを象徴するもので、精密・高振動というブランドの理念を追求したものになります」

デファイ インベンター 95.9001.9100/78.R584 ケース:直径44mm、チタン/アエロナイト、10気圧防水 駆動装置:機械式自動巻、パワーリザーブ50時間以上 税別予価:204万円 2019年10月発売予定

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