価格が魅力 格安スマホのiPhone旧型、どれ選ぶ
格安SIM最前線 新生活編(中)

今も人気が高いアップルの「iPhone」シリーズだが、新機種が出る度に価格は高くなっている。2018年登場の最新モデルで一番安い「iPhone XR」でも、本体価格は10万円前後。「スマートフォン(スマホ)の買い替えを考えているけれど、iPhoneの最新モデルは高くて」という人もいるだろう。そんな人に支持されているのが、格安スマホを扱うMVNO(仮想移動体通信事業者)などがラインアップに加えている「格安iPhone」だ。どのキャリアが、どんなiPhoneを扱っているのか、確認してみた。
旧モデルをラインアップ
格安iPhoneとして販売されているのは、最新よりも1世代以上古いモデルだ。前回の記事「個性を知って格安スマホ選び 上位8社の特徴は?」で紹介した格安SIMの新規契約シェア上位8社のなかから、モデル別に格安iPhoneを取り扱うキャリアをまとめた。なお、各キャリアの在庫状況によっては、売り切れて入荷待ちとなっている場合もある。
扱っているキャリア:「mineo」

1世代前のiPhone 8とiPhone 8 Plusは、「mineo」がWebサイトからの限定販売という形で取り扱っている。ストレージ容量はどちらも64GBと256GBを用意。カラーバリエーションは「シルバー」「スペースグレイ」「ゴールド」の3色から選べる。(参考記事「iPhone 8実機検証 カメラは『SNS映え』に磨き」)
扱っているキャリア:「ワイモバイル」「UQ mobile」「BIGLOBEモバイル」

2世代前のiPhone 7は、「ワイモバイル」「UQ mobile」「BIGLOBEモバイル」の3社が取り扱っている。
ストレージ容量は32GBと128GBで、カラーバリエーションは「シルバー」「ブラック」「ゴールド」「ローズゴールド」の4色が用意されている。(参考記事「写真で見るiPhone 7の実力【現地リポート】」)
扱っているキャリア:「楽天モバイル」「mineo」

貴重な小型iPhoneとして根強い人気を持つiPhone SEは「楽天モバイル」と「mineo」が取り扱う。ストレージ容量は16GBのみで、カラーバリエーションは楽天モバイルが「シルバー」「スペースグレイ」「ゴールド」「ローズゴールド」の4色、mineoが「ローズゴールド」の1色のみとなる。(参考記事「アップル、小型・低価格のiPhone SEを31日発売」)
扱っているキャリア:「ワイモバイル」「UQ mobile」

3世代前のiPhone 6sは、ワイモバイルとUQ mobileが取り扱っている。ストレージ容量は32GBと128GBで、カラーバリエーションは「シルバー」「スペースグレイ」「ゴールド」「ローズゴールド」の4色から選べる。
ランニングコストも抑えられる
最新モデルのiPhone XRを大手キャリアで購入すれば10万円前後するが、格安iPhoneならiPhone 8は7万円台、iPhone 7は6万~7万円台で手に入る。

Androidと違い、iPhoneシリーズは比較的古いモデルでも最新のiOSにアップデートできる。現在の最新バージョンである「iOS 12」は、13年9月登場の「iPhone 5s」以降のモデルで利用可能だ。このことも格安iPhoneの普及を後押ししている一因だろう。
iPhone 8やiPhone 7は大手キャリアでも併売されていて、最新モデルよりも本体価格は安い。たとえばドコモのiPhone 8(64GB)は8万8776円、iPhone 7(32GB)なら4万2768円だ。通信速度やサポート体制など大手キャリアならではの安心感を求めるなら、大手キャリアが扱う旧モデルを選ぶ手もある。
ただ月額料金も含めたランニングコストを考えると、MVNOの格安iPhoneのほうが有利だ。そこで次回は一人暮らしでiPhoneを使おうと思ったとき、大手キャリアとMVNOではどのくらい差が出てくるのかを試算してみる。
1979年、長野県生まれ。国立長野工業高等専門学校・電子制御工学科を卒業後、ものづくり・接客業を経てライターの道へ。わが子の成長を見守るかたわら、信州佐久からモバイル情報を発信中。
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