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専門家が食べ比べ おいしく炊ける高級炊飯器、10機種

2015/9/20

5.5合炊きで1位のJPX-A101(タイガー魔法瓶)

 新米の季節。この時期ならではの味を堪能するなら、炊飯器にもこだわりたい。国内メーカーが日本人向けにコメのおいしさを競い合う製品は、近年一段と機能が充実した高級機種が増えた。それらを炊きあげたご飯で比べたらどうか。そこで4人家族向けの標準型(5.5合)と、少人数向け(3.5合以下)の炊飯器で炊きあがったご飯を専門家に試食してもらい、使いやすさなども含めてランキングした。

■炊き加減、色々選べる

 標準型は火力が強いかまど炊きの再現を目指す機種が並んだ。1位のタイガー魔法瓶「JPX―A101」は土鍋仕様の内釜と土を使った遠赤外線の熱源が特徴。2位の三菱電機は羽釜の形の内釜を採用する。どちらもおいしさを十分に引き出すと高評価を得た。

 少人数向けの1位はパナソニック「SR―JX055」。小容量炊きは不利と言われるが、技術でコメの甘みや粘りを十分に引き出した。各社ともシニア層を意識し、食感なども重視している。

 試食は同じコメと水を使ったが、炊飯器により風味や粒の様子は様々。硬さや銘柄ごとの炊飯モードも多彩で、自分好みに炊ける。価格や操作のしやすさも十分に考慮して、我が家にぴったりの1台を探したい。

<5.5合炊き>

1位 JPX-A101(タイガー魔法瓶) 2216ポイント
 ■かまど炊きのような強い火力を再現 土鍋の内釜は上部を絞った構造で蒸気の蓋を作り効果的に加熱する。内釜側面もIHで加熱しかまど炊きのような強い火力を再現したという。おこげのつき加減も選べる。「コメのもちもちした食感が良く出ている」(小室光博さん)、「おこげのようなよい香りがつき、他機種のご飯と全く異なる」(久保香菜子さん)、「軟らかめだが美味。シニア向け」(多賀一晃さん)など食味への評価は高い。
 モーションセンサーや音声ガイドを搭載。内釜が「おひつとして使えるのも良い」(神原サリーさん)。
(1)26.5×30.9×23.3センチ(2)7.4キログラム(3)1300ワット(4)15年6月(5)14万円(6)0570・011101
2位 NJ-AW106(三菱電機) 2133ポイント
 ■米の銘柄に合わせた炊飯モード 内釜はかまどで使う羽釜と同じ形状。断熱材を二重に使い火力を強化したという。主要23銘柄に合わせた炊飯モードを搭載。同じ水加減で15通りの食感に炊き分ける。「ご飯に歯応えがあり甘みも申し分ない」(小池理雄さん)。「水位目盛りが合わせやすい」(戸井田園子さん)との評価も。(1)28.5×32.0×24.9センチ(2)5.7キログラム(3)1350ワット(4)15年6月(5)12万円(6)0120・139・365
3位 RZ-WW3000M(日立アプライアンス) 2059ポイント
 ■少量でも甘くもちもちに 内釜は熱伝導に優れる打込鉄釜。圧力を掛けた状態で高温蒸気を発生させ甘くもちもちに炊けるという。「ご飯に歯応えがある」(新井麻子さん)。やや硬めの食感で「おむすび向き」(伊東由美子さん)、「すし飯に使える」(青木利勝さん)などの評価が目立った。「パーツが少なく手入れしやすい」(戸井田さん)との声も。(1)26.8×35.2×23.7センチ(2)6.6キログラム(3)1400ワット(4)15年9月(5)12万円(6)0120・3121・11
4位 SR-SPX105(パナソニック)
 コメに220℃の水蒸気を吹き付け加熱する。31銘柄のコメに応じた火加減を設定でき、食感も9通りに炊き分ける。「冷めてももっちり、おいしく食べられる」(久保さん)。(1)26.6×33.8×23.3センチ(2)6.9キログラム(3)1210ワット(4)15年6月(5)11万円(6)0120・878・365
5位 NP-WU10(象印マホービン)
 羽釜形状の南部鉄器の内釜。内蓋も改良し高火力を実現したという。「ちょうど良い硬さと粘り」(福士修三さん)、「コメの甘みがしっかりでている」(多賀さん)など評価を集めた。「軟らかめの炊き方など幅広い世代への配慮も」(神原さん)。(1)29.5×36.5×24センチ(2)8.5キログラム(3)1360ワット(4)15年6月(5)10万円(6)0120・345135

<小容量炊き>

1位 SR-JX055(パナソニック) 2022ポイント
 ■お手入れしやすく 1.2気圧と1.0気圧の間で加減圧を繰り返す機能を採用。少量炊飯でも、もちもちの食感を実現できるという。専門家からは「炊きあがりは軟らかめで粘りがある」(福士さん)など、食感の特徴を指摘する専門家が目立った。高齢層への配慮がうかがえる。本体の上面が「ステンレスで平らなので手入れしやすい」(神原さん)など使いやすさを評価する声も。(1)22.7×28.5×19.1センチ(2)4.7キログラム(3)700ワット(4)15年9月(5)8万円(6)0120・878・365
2位 RZ-VS2M(日立アプライアンス) 2020ポイント
 ■高温保ちしっかり蒸らす 2合以下の少量炊飯専用。重厚な打込鉄釜を真空断熱材で囲うことで高温を保ち、炊き上げ、蒸らす。「温かいときの味のバランスが後味を含め良い」(舩久保正明さん)。おひつ部分は外して食卓に運べる。「デザインと機能のシンプルさが魅力」(伊東さん)。(1)21.7×26×17.5センチ(2)3.2キログラム(おひつ部2キログラム)(3)500ワット(4)14年9月(5)3万~4万円(6)0120・3121・11
3位 NP-QS06(象印マホービン) 2000ポイント
 ■南部鉄器の内釡を採用 南部鉄器の羽釜を採用する小容量タイプ。最大3.5合炊ける。主な購入者にシニア世帯を想定しており、「ちょうどよい硬さ」(福士さん)、「粒が立っている」(伊東さん)などの評価が目立った。「南部鉄器は重く、小容量タイプの方が扱いやすい」(神原さん)。(1)26.5×32×22.5センチ(2)6キログラム(3)865ワット(4)15年8月(5)11万円(6)0120・345135
4位 NJ-SW066(三菱電機)
 炭素材の釜の遠赤外線効果で、ふっくら炊き上がるという。「粒がしっかりしていておいしい」(小池さん)。40代以上を想定し表示が見やすい特大バックライト液晶を採用。(1)23.1×28.9×20.4センチ(2)4.3キログラム(3)750ワット(4)15年2月(5)6万円(6)0120・139・365
5位 RC-6XH(東芝ホームテクノ)
 3.5合まで対応。内釜に備長炭の遠赤外線コーティングを施した。「ご飯は軟らかめ。甘みと粘りが良く出ている」(久保さん)。(1)23×31.5×19.2センチ(2)3.1キログラム(3)700ワット(4)15年1月(5)2万3千円(6)0120・1048・76

<おいしいご飯にするには…>

1.コメはとがず、洗う

 ボウルに水を入れて、ぐるぐるかき回す

2.水に漬ける時間は各機種の指定通りに

 水温の高い夏は氷を入れると甘みと弾力が増す

3.炊きあがったらすぐ蓋をあける

 炊飯が終わったら、すぐにごはんをかき混ぜ粗熱を飛ばす。蓋を閉めず、ぬれ布巾で覆い30秒置く

4.すぐ食べないごはんは冷凍保存

 解凍温度は70℃以下が理想的

※片山真一さんの話を基に作成

  ◇  ◇  ◇  

 表の見方 商品名のカッコ内は発売元。順位の下のポイント数は専門家の評価を集計したもの。(1)サイズ(幅×奥行き×高さ)(2)重さ(3)消費電力(4)発売時期(5)価格の目安(9月上旬の大手量販店のネット販売価格、消費税込み)(6)問い合わせ先

 調査の方法 炊飯器の国内メーカーに5.5合炊き、少人数世帯向け(3.5合以下)でお薦めの自社機種をそれぞれ挙げてもらい、7台ずつ集めて試食会を実施した。五ツ星お米マイスターで隅田屋商店(東京・墨田)の代表、片山真一氏の協力を得て、2014年度産の栃木県産および茨城県産のコシヒカリのブレンド米を洗米。各メーカーが指定する水に漬ける時間をとった上で、各社の推奨するモードで炊飯した。

 一般的な社員食堂が提供する米飯(国産ブレンド米)を基準米とし、炊飯した機種が特定できないようにして12人の専門家が試食。「外観」「香り」「味」「粘り」「食感」を評価した。ご飯の総合評価と、炊飯器本体の操作性、手入れのしやすさなどの観点から評価した点数を集計した。専門家は次の通り(敬称略、五十音順)

 青木利勝(鮨青木代表取締役)▽新井麻子(女子栄養大学栄養クリニック管理栄養士)▽伊東由美子(料理通信副編集長)▽神原サリー(家電コンシェルジュ/米飯管理技能士)▽久保香菜子(料理研究家)▽小池理雄(五ツ星お米マイスター)▽後藤加寿子(料理研究家)▽小室光博(懐石小室店主)▽多賀一晃(家電評論家)▽戸井田園子(家電コーディネーター)▽福士修三(米マイスター麹町代表取締役・五ツ星お米マイスター)▽舩久保正明(五ツ星お米マイスター・ごはんソムリエ)

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