芸人かまいたち もらえ始めた仕事は能力以上のもの

日経エンタテインメント!

関西で実力をつけた後に全国区の人気者になった芸人の、近年の筆頭が千鳥なら、その後に続く存在となったのがかまいたち。2018年に東京に進出し、ゲスト出演や特番などでキャリアを重ねてきた。20年には地上波初の冠番組『かまいたちの机上の空論城』(カンテレ、関西ローカル)がスタート。同年には公式YouTube『かまいたちチャンネル』を開設した。

山内健司(左)1981年1月17日生まれ、島根県出身。濱家隆一(右)1983年11月6日生まれ、大阪府出身。17年に『キングオブコント』優勝、19年に『M-1』準優勝(写真:橋本勝美)

21年は、これまでの活動が一気に花開いた年だと言える。3月には『かまいたちチャンネル』の登録者数が100万人を超え、9月に開催した2年ぶりの単独ライブ『ON THE WAY』は、配信チケットが1万8000枚を突破し、吉本興業主催のライブ配信で史上最高の売り上げ枚数となった。テレビでは、この秋に『ウラ撮れちゃいました』(テレビ朝日系)、『千鳥かまいたちアワー』『超無敵クラス』(共に日本テレビ系)と、MCでのレギュラーを3本増やした。

そんな彼らの関東地区初の冠番組となったのが、テレビ朝日の『かまいガチ』だ。20年10月から関東ローカルの26時台で放送が開始。21年4月からは、『アメトーーク!』の後となる木曜24時台に昇格し、放送ネットも拡大した。『かまいガチ』が始まってから約1年。収録前に話を聞いた。

笑いすぎて立てないことも

濱家 『かまいガチ』は芸人からしたら、夢のような番組というか。企画そのものに携われるので、ありがたいですね。収録終わりとかに「今度こんなのどうですか?」って、スタッフさんがアイデアを持ってきてくれるんですよ。まずその案自体が面白いし、全力で乗っかりたくなるものばかり。僕たちにも「最近やりたいの何かありますか?」とか聞いてくれるので、本当に楽しいですね。

山内 番組って、こっちが提案して「いや、それはちょっと」ってなるのが普通じゃないですか。『かまいガチ』は、スタッフさんが持ってきた案が「攻めすぎてんちゃうかな」っていうのがあって。ドラマだけを放送した回はまさに。僕ら主演で、黒木華さんが出演してくれて。視聴者の方が「あれっ?」って思うだけのやつ(笑)。

濱家 テレビ朝日のエライさんからは、「混乱を招いたね」って言われたって(笑)。楽しかった回でパッと思いつくのは、ザブングル加藤さんの新たな魅力を見つける企画とか、ジョイマンの高木(晋哉)さんとのラップバトル。ほんまに立たれへんぐらい笑ったけど、そういうのがたまにあるんですよ。

山内 いやいや、ラップバトルは、やってる側は地獄だった。後で見たら面白かったけど。

自分たちで提案したものでうまくいったものや、最近特に印象に残っている企画は?

濱家 山内の持ち込み企画の「見つめ合いは突然に…」かな。ロケ中に『ラブ・ストーリーは突然に』が流れたら、近くの人と見つめ合わないといけなくて、笑ってしまったら服を1枚脱ぐっていう謎のルール。あれはほんま、ライスの関町(知弘)さんやニッポンの社長のケツとか、芸人がみんな底力出したなっていう。