
全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。
FACY MENの直近の記事閲覧数を分析すると、「シャツ/ Tシャツ」に関する記事が最も多く読まれていた。「シャツ/ Tシャツ」カテゴリーの中では、Tシャツを取り上げた記事への注目度が高かった。

男性のカジュアルな半袖トップスといえば、真っ先に思いつくのがTシャツやポロシャツだろう。特にポロシャツは、ビジネススタイルのカジュアル化が進むにつれ、「仕事服」という視点から注目する人も増えている。
もともとテニスウエアとして生まれたポロシャツは、通気性が高く、凹凸が目立つ鹿の子編みの生地を使うものが主流だ。そんななか、今季はポロシャツよりもニットを着ている印象に近い「ニットポロ」を提案するショップをよく見かける。裾部分にはリブが付き、生地にも鹿の子編み以外の素材を用いることが多いのがニットポロの特徴だ。今回はFACYに登録する各店が薦めるニットポロを3品紹介する。
上品なのに高機能 英国ブランドの定番をアレンジ
「この時期は、やはりサマーニットの売れ行きがよくなります。中でも、襟のあるニットポロはドレッシーかつ上品に着られるのが魅力ですね。私自身、ジャケットやスラックスと合わせてよく着ていますよ」
そう話すのは、東京都渋谷区の「Le Dome EDIFICE et IENA(ル ドーム エディフィス エ イエナ)渋谷スクランブルスクエア店」の石井脩嗣氏だ。英国ブランドのポロシャツと言えば、必ずその名が挙がるFRED PERRY(フレッドペリー)に別注した一着を薦めてくれた。

「立体的な畝(うね)が特徴のカルゼ織りと呼ばれる織り方で仕上げた一着です。高機能素材のソロテックスはしなやかでタフなだけでなく、わずかに光沢感があるので、ニットのような上品さも感じられるのが魅力ですね」
ブランドのアイコンである襟のラインは織り柄で表現するなど、別注ならではのさりげないアレンジがしゃれた一着だ。上品なだけでなく、取り扱いに気を使わずに着られるのもポイントだろう。


「ニットポロは繊細なアイテムというイメージもありますが、この生地は伸縮性だけでなく耐久性にも優れているので、ご自宅で普通に洗濯できます。汗をかくこれからの季節は、そうしたイージーケア性も大事なポイントではないでしょうか」
一般にはタイトなフィット感で知られるフレッドペリーのポロシャツだが、今回の別注では適度なゆとりがあるシルエットに変更されている。ゆったりしたシルエットにすることで、使えるシーンも広くなると石井氏は話す。

「基本的にはどんなパンツにも合わせやすい万能のトップスです。カジュアルなスタイリングであれば、涼しげな素材感やゆったりしたリラックス感のあるスラックスと合わせるのがおすすめです。オンオフ問わず使えるので、幅広いシーンで楽しんでいただきたいですね」

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