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写真はイメージ=PIXTA

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「イヤなことが起こったり、ストレスのかかる瞬間に出会うことは原則として避けられません。大事なのは、その悪い流れに引きずり込まれないように流れを断ち切り、いい流れに変えること」。自律神経研究の第一人者で医師の小林弘幸氏によれば、これがリセットです。ライフプランを考え、リスキリングに向き合うときにも意識しておきたい行動習慣といえるでしょう。NIKKEIリスキリングでは、リセットの考え方やノウハウをまとめた同氏の著書『リセットの習慣』(日経ビジネス人文庫)から、その一部を紹介します。4回目は、第3章「決める、軸を持つ、ブレをなくす」から3つの習慣を紹介します。

◇   ◇   ◇

軸を持てば自律神経は整う

今回のテーマは「軸」です。

「あなたの軸は何ですか」と問われたとき、大小さまざまな軸(マイルールでも行動指針でも構いません)を答えられる人は比較的安定した精神状態でいられるものです。

職場でランチへ行く場面でも「自分ひとりで食べる」という軸を持っている人は淡々と自分のペースで食事をしたり、リラックスすることができるので、それだけ自律神経を整えることができます。

もちろん「ランチはひとりで食べたほうがいい」といっているのではありません。

ただし、本当はひとりで食べたいのに同僚や先輩に誘われると断れなくて一緒にランチをするけれど、いつも後悔する。そんな人もいるはずです。

こういう人は往々にして「なんで断れなかったんだろう」「お昼の休憩時間が一番ストレスだ」などと思い、結果として自律神経を乱してしまいます。

一事が万事そういうことで、人とのつき合いでも、着る服の選び方でも、仕事の進め方などあらゆる場面で「自分なりの軸」が大切になってきます。

軸が定まっていれば、自分の判断や行動に納得感が出ます。どんな結果になるにせよ、納得感のある意思決定をできている人は自律神経があまり乱れません。

面倒なランチだったとしても「私は誘われたら、行くと決めている」と自分なりの軸がしっかりしていれば、やることは同じでも納得感が違ってきます。

自分の軸に従っていれば、仮にイヤなことがあったとしても、納得して気持ちを切り替えることができます。「自分の意思でそうしたのだから、仕方がない」と割り切ることができるのです。それだけリセットもしやすくなります。

一番よくないのは「どうしようかな」とグズグズ悩むこと。そして、結果として納得感の低い意思決定をして、さらに後悔することです。

自分なりの軸を持つだけでも、あなたの自律神経は圧倒的に整ってきます。

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