2022/5/2

70周年迎えたパイロットウオッチ「ナビタイマー」を再デザイン

――ブライトリングは立て続けに新作を発表していますが、今年の目玉がナビタイマー。誕生から70周年を迎えたアイコンウオッチです。これまでも多くの人に愛されてきた過去の名品を再解釈してリモデルしてきましたが、ブライトリングの名品復活の哲学とは何ですか。

「ナビタイマーはロレックスやカルティエなど歴史的でアイコニックな他社の時計とともにトップ8に数えられると思っています。1952年にウィリー・ブライトリングがパイロットのために航法計算ができる回転計算尺付きの腕時計型クロノグラフを開発しました。これがナビタイマーです。大きな価値を持つ時計を再デザインしていくことは、新しい時計を作るよりも難しい。本質的な価値を失うことなく、いかに現代性を持たせるか。大事なのはバランスです」

ナビタイマー B01 クロノグラフ 46 ケース:46mm、ステンレススチール製 30m防水 機械式自動巻き パワーリザーブ:約70時間(109万4500円)

「新作は50年代のナビタイマーに強くインスピレーションを受けています。フラットな形状で、飛行機やパイロットを想起させるAOPA(国際オーナーパイロット協会)の翼のロゴを復活させました。でも我々はビンテージブランドではない。昔のものをそのままよみがえらせるだけでは駄目なのです。過去に深いルーツを持つモダンウオッチを現代的に解釈する、表現のさじ加減が大事なんです」

――最近、スーパーオーシャン ヘリテージやプレミエなど復刻モデルの展開が続きました。

「4年半をかけてスーパーオーシャン、アベンジャー、クロノマット、プレミエなどクラシックなパイロットウオッチのラインを全て再ローンチしました。最後のデザート、とっておきともいえるのがこのナビタイマーなのです」

ナビタイマー B01 クロノグラフ 46 ケース:46mm、ステンレススチール製 30m防水 機械式自動巻き パワーリザーブ:約70時間 (109万4500円)

――デジタルネーティブであるミレニアル世代、Z世代に高級時計はどう響きますか。

「アップルウオッチが発売されたとき、クラシックな時計はもう終わりだ、デジタルウオッチに取って代わられる、と感傷的に思った人もいたでしょうが、全くそうはなりませんでした。時計業界の盛り上がりはかつてないほどで、成功しているブランドは需要に供給が追いついていません。どうしてなのか。人間はデジタルだけで全てを判断しているわけではありません。食事を楽しみ、人とやり取りをし、社会性を持っていて、メタバース(仮想空間)で完結する生き物ではないのです。トゥー・マッチなデジタルツールは望んでいません」

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