「イキらない服」で親近感 ゴゴスマMC石井亮次アナフリーアナウンサー 石井亮次氏(上)

「ファッションには無頓着。同じ服を何枚も買って同じスタイルをするという〝ジョブズ発想〟です。ニュートラルな服装でいることがスタッフや後輩と仲良くなる秘訣でもあります」と話す、フリーアナウンサー石井亮次さん(東京都港区の東京タワースタジオで)

ワイドショー「ゴゴスマ」(CBCテレビ)MCでおなじみの売れっ子アナウンサー石井亮次さんは、関西風に言えば「イキらない」装いを身上としている。「威圧感を与えない服装」とでも言えばいいのだろうか。そのココロは、視聴者の親近感を高め、スタッフとは同じ目線で打ち解けたいから。「ファッションからもっとも縁遠い男」と自認し、仕事では自分の好みを封印。プロの衣装係にすべて任せきる。老若男女の幅広い視聴者層を相手とする番組の仕切り役にとって、図らずもこの徹底したニュートラルさが、いまや揺るぎない万能のスタイルに転じている。




「ファッションから一番縁遠い男」 プロに任せきり

――出演されているテレビ番組ではスーツやジャケットスタイルのイメージが強いです。

「『ゴゴスマ』の月~金曜日はジャケット&パンツ。他の番組はスーツを着ることが多いので、ジャケパンとスーツの割合が5対1くらいでしょうか。全然こだわりがなくて、テレビに出るときの服はすべてスタイリストさんが選んでくれます。僕はファッションからは一番縁遠い男です。そもそも感性すら持っていないので、ファッションについて口を出すと変な感じになる可能性がある。それに仮に自分の好みを言ってしまうと、そればっかりに偏ってしまうのも嫌ですし。だからプロ任せ」

「番組が始まる30分前に衣装に着替えると、ここから仕事ですよ、という感じでスイッチが入ります。着た瞬間はまだネクタイはゆるめていて、コンタクトレンズもしていません。そして直前にネクタイをしっかり締めて、コンタクトをする。はい、ここからが本番、と身が引き締まる。この動作はルーティーンのように最後に残しておきます」

自動車がテーマの番組で着用したスーツ。衣装はプロのスタイリストさん任せで口は挟まない。きちんとしたスーツやジャケットスタイルは、ビジネスパーソンのお手本のような着こなし

――これまで着たことがない、でもスタイリストさんから提案されて、こんな服が似合うんだな、と思ったものはありますか。

「それはベスト。ジレっていうんですかね。ゴゴスマではやたらとジャケットの中にジレを着させられるんですね。これいいな、という発見がありました。それと、意外だったのがスキニーパンツみたいなぴちぴちのズボン。これも自分では絶対に選ばないんですけど、5~6年前にゴゴスマでスタイリストさんが用意してくれてから、なぜか僕のトレードマークになった。サスペンダーや蝶(ちょう)ネクタイ、メガネがトレードマークのアナウンサーっているでしょう。それと同じように、細身のぴちぴちのズボンが世間のみなさまにあれこれ言われている。それが面白い。狙ったわけではないんですけどね」

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私服は「ジョブズ」流 同じ物を何枚も