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左=内田和成氏、右=田中研之輔氏

左=内田和成氏、右=田中研之輔氏

転職サイト「日経転職版」は特別セミナー『内田和成先生登場!「思考の達人」に学ぶ、VUCA時代のキャリアサバイバル』を開催した。早稲田大学名誉教授で元ボストン・コンサルティング・グループ日本代表の内田和成氏と、法政大学教授で一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事の田中研之輔氏に、ビジネスパーソンはキャリアに対してどのような「思考」をもって臨めばいいのかについて語ってもらった。

―田中氏

内田先生にとってのキャリアのターニングポイントはどのあたりでしたか。

―内田氏

25年近くやったコンサルタントの仕事が私にとって「天職」だったわけですが、これをどうして見つけられたかと言うと、慶應のビジネススクールに行ったからでした。その前に私がいたJALには留学制度がなかったので、会社を休職して自費で2年間学生をやったので経済的にも大変でしたが、自分のやりたいことを見つけるきっかけになりました。

22歳で就職して30歳でビジネススクールに行くまでの8年間はもんもんとしていました。このままでは成長できないからキャリアを変えなければいけないと思っていましたが、転職に関する情報が何もない時代です。勉強会に参加したり中途採用に応募したりしましたが何か違うと思っていたときに、雑誌でマッキンゼーの特集を見て「ビジネススクールに行けばキャリアが開けるかもしれない」と思いました。これが私の人生の転機になりました。

―田中氏

キャリアのモヤモヤをそのままにせず前に進むには、自分自身でキャリアを作ることですが、行動を起こせない人も多いです。同じ場所で長く働くと仕事に慣れて、自分から何かしようとしなければ仕事の負荷は軽くなっていきます。先生は自分でそれを乗り越えてきたと思いますが、キャリアのモヤモヤをビジネスパーソンはどう乗り越えればいいですか。

「もっといい会社がある」は間違い

―内田氏

「物事には正解があり、だからいい大学に入りいい会社に就職する」という考え方は今も昔もあまり変わっていません。ただ、昔は入った大学や会社が正解だと思って生きるのが当たり前でしたが、今は必ずしもそうではありません。でもそこにはやはり「他にもっといい会社があるはずだ」という「正解がある」という考えが背景にあり、それがそもそもの間違いに思えます。自分を評価してくれる上司や職場があるはずだと思ってそれを探し求めるのではなく「自分は何者か?」「何をやりたいのか?」を考えて、それを今いる職場で実現できるのか、将来のために今どんな学びをすればいいのか、そんなふうに考えるべきです。

―田中氏

私の専門分野でもある「プロティアン(変幻自在)キャリア」の考え方では、「いつから、何歳でも、我々は新しいチャレンジができる」ということを伝えています。主体性をもってキャリアを自分自身で作っていくことで、働く自分をよりよいものにしていくということなのですが、先生にとって「キャリア」とは何ですか。

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