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セミナーに登壇して1時間話すとしたら……(写真はイメージ=PIXTA)

セミナーに登壇して1時間話すとしたら……(写真はイメージ=PIXTA)

NIKKEIリスキリング読者の皆さん、こんにちは。45歳からの実践型キャリアスクール「ライフシフトラボ」の都築辰弥と申します。

本連載「40代からのリスキリング道場」は、40代・50代ビジネスパーソンに向けた、脱・学びっぱなしのためのリスキリング実践マニュアルです。

前回の「40代からの複業は『リスクなし』 見切り発車でもOK」では、40代・50代の自律的なキャリア形成のために副業ならぬ "複業" がおすすめであることをお伝えし、ぜひ登録していただきたい代表的な複業求人サービスを紹介しました。

3回目の今回は、複業や将来的な独立起業など、勤め先だけに依存しない自律的なキャリア形成を目指す上で私が重要だと考える「コンテンツ」という概念について取り上げます。前回の連載で複業求人サービスに登録済みの方は、今月の「やってみよう!」コーナーに取り組んでいただくことでよりシャープな自己PRが可能になり、案件獲得に弾みがつくはずです。複業以外にも、転職・独立起業・定年後のセカンドキャリアなどの準備に役立てていただける内容です。では、始めましょう!

「棚卸し」から「コンテンツ化」へ

「これからの時代、会社に依存しているようではダメだ」「キャリアは会社ではなく自分で作るもの」「キャリア自律を目指そう」 … こんなことは、きっとNIKKEIリスキリング読者の皆さんは聞き飽きているかと思います。

このような文脈のオチとして必ずと言っていいほど推奨されるのが「強みの棚卸し」です。「まずはあなたの強みを自覚して、それを生かしたり伸ばしたりすることが重要だ」と、勤め先のキャリア研修でワークシートを用いて取り組んだ記憶がある方も多いのではないでしょうか。

いきなり水を差すようで恐縮ですが、とりわけ40代以降の自律的なキャリア形成においては、一般的な強みの棚卸しだけでは不十分だと私は考えています。残念ながら、キャリア研修で棚卸しした強みはほとんどの場合、昇進昇格・転職・複業・起業などの具体的なキャリア形成の局面において期待するほど役には立ちません。

たとえば「調整力」を強みとして挙げたとしましょう。20〜30代ならともかく、40代以降の転職活動で「私の強みは調整力です」とアピールしても、それを評価してくれる企業はわずかです。複業や起業でも、調整力がいずれ役に立つ場面があることは否定しませんが、それがあるからといって複業や起業を始めやすくなったり、まして売り上げが立つわけではありませんよね。

40代以降のキャリア形成では「強み」という曖昧な言葉をいま一歩具体的に落としこむ必要があります。単なる強みを、本当に役に立つ強みに昇華する上で私が提唱するのが「コンテンツ」という概念です。

「コンテンツ」は「〇〇する方法」のこと

皆さんが一般に「コンテンツ」という言葉を遣う場面は、動画コンテンツ・音楽コンテンツなど、とりわけインターネットサービスにおいて提供される価値のある情報の集合体を指すことが多いと思います。

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