勝負時に形見のネクタイ ゴゴスマMC石井亮次アナフリーアナウンサー 石井亮次氏(下)

「僕はゴゴスマとともに成長できました。ゴゴスマは僕の『実家』であり『核』でもあります。ですからどの番組に出ても、ゴゴスマの石井ですとPRしています」と話すアナウンサーの石井亮次さん(東京都港区の東京タワースタジオで)

東海ローカルのテレビ番組だった「ゴゴスマ」(CBCテレビ)は2015年に東京、21年に大阪進出。全国区のワイドショーへと飛躍し、MCの石井亮次さんの人気もうなぎのぼりとなった。視聴者に伝える力、共演者との絶妙なコミュニケーション、親しみやすさという武器を身につけたのは、学生時代に地道にアルバイトを続けた実家のガソリンスタンドだった。亡くなるまで仕事一筋で、お客さまとの対話の大事さを伝えてくれた父。その父が残してくれた形見の勝負ネクタイは、人生の節目の日に身につける大事なアイテムとなっている。




――ゴゴスマが不思議な番組だなと思うのが、スタジオのトークがすごく長いところです。

「長いでしょ。ずっとしゃべっているんですもん。スタジオが70分あってV(VTR)は10分。普通の番組と逆なんです。昼間って物事が動くでしょ。小池さん(東京都知事)が会見したり、火事があったり、北朝鮮がミサイルを撃ってきたり。スタッフも少ないですし、70分すべての台本なんてないですから、えらい鍛えられました。もう何がきても落ち着いて対応できますね」

疲れずに聞ける番組が理想、ニュートラルな服装に通じる

「おそらく、放送している昼の時間帯にテレビの前にきっちり座って、よし見よう、という人はほとんどいないはず。在宅でのリモートワークも増えていますし、みんな、何かしながら見ていると思うんです。僕はゴゴスマをラジオ感覚でやっています。家で作業していても、ラジオのようにすーっと聞けるのがいい。特別おもろいことも言わず、大爆発もないけど、この人の話、疲れずにずーっと聞けるなあ、というのが理想です」

――どんなシーンにも溶け込む話術。ニュートラルな服装がいいという石井さんの服装術にも通じていますね。

「そう。イキってちゃらついた服装や髪形しているよりも、ニュートラルでだれとでも打ち解けたい」

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実家のガソリンスタンドでバイト、コミュニケーション