スーツとメガネの買い替え周期、どちらも2~3年
専門スタッフが検査の精度を上げるために施術するリラクゼーションも好評だという。リモートワークの普及で、眼精疲労などに悩む人は増加傾向にあり、メガネスーパーのホームページ上で予約をして来店する人も多いという。
両社は、今年2月にAOKI相模原淵野辺店(相模原市)にメガネスーパーの移動式店舗をテスト展開するなど、連携を進めてきた。現在は東川口に加え茨城県の店の2カ所だが、将来は全国に広げることも視野に入れる。
AOKIはこれまでも複合カフェやカラオケ店など、幅広いジャンルで業務提携を進めてきた。しかし、「提携先とAOKIの商品を同じフロアに置くという例はまだ数件しかなく、当社としても新しい取り組みになる」(飽田翔太広報室室長)。
そこには「店舗の利便性を高め、お客様の来店頻度の増加につなげたい」(飽田氏)というビジョナリーHDと共通の思いがある。スーツと眼鏡の買い替え時期はどちらも約2~3年が相場だ。ただ、提供するサービスの選択肢や汎用性が高まれば、顧客との接点が増え、結果的にビジネスチャンスの拡大にもつながる。
店舗運営や会計の支払いは別だが、メガネとスーツのコーディネート提案も見据え、スタッフ同士で定期的に勉強会を開催している。新入社員や大学の新入生向けの冬商戦に向けて来客数の増加も見込まれるなか、まずは両社の強みである丁寧な接客を通じて消費者のニーズを掘り起こしたい考えだ。
(山口和輝)
[日経MJ 2021年11月24日付]
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