日経MJ

キーワードは「シーズンレス」

2014年12月に設立したモデラートの原点には、市原さん自身の悩みがある。「洋服選びは歯磨きと同じ感覚」と話すほど、実はファッションにあまりこだわりがなかったという市原さん。勉強したからといって必ずしも身につく訳ではないファッションセンスに自信を持てず、会社や子どもの学校行事に着ていく服に日々悩んでいた。同じ悩みを持つ人が他にもいるのではないかと思い、同社の立ち上げを決めた。

コーディネート提案だけでなく、自社ブランドのソージュにも、自分と同じ「ファッション迷子」を救うこだわりを詰め込んでいる。重視するキーワードは「シーズンレス」だ。

衣料品は四季に合わせてデザインや素材、色使いが変わる傾向にあるが、これが迷子を生み出す原因の1つだという。そこでソージュでは年間を通じて着ることのできる商品を多く展開。販売する約100型の商品のうち、季節によって入れ替わるのは冬の厚手のコートなど2割ほどだ。

着回しやすさもシーズンレスのポイントだ。例えばシャツは少し腕回りなどに余裕を持った大きさにすることで、気温の変化に応じて、下にタートルネットなどのニットを着込めるよう設計している。

足元では大丸東京店や高島屋日本橋店などで期間限定のポップアップストアを出店し、ブランドの認知向上を図っている。カウンセリングを受けられる拠点については、現在は代官山のみだが今後は増やす方針。なかなかファッションを楽しめない女性たちの背中を押す存在を目指している。(坂本佳乃子)

2014年12月設立。15年からコーディネート提案サービスの提供を始め、18年に自社ブランドのソージュを立ち上げた。流行や年齢に左右されない、ライフスタイルの「基(ベース)になる服」を提案する。

[日経MJ 2022年4月22日付]


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