部下からの「もっと好きになって」に衝撃 J-win内永氏J―Win 内永ゆか子理事長(下)

日本IBMで「女性初」を歩み続けてきた内永ゆか子さんは、上司や部下からの時には「手厳しいひと言」がリーダーとしての成長につながったという。組織の内外でさまざまな人を見てきた経験から「リーダーに必要な素質は4つある」と指摘する。

――日本IBMに新卒で入社した当時、自分のキャリアをどう展望していましたか。

「国立大学を出たこともあり、社会のために働き続けることは当然という意識はありました。当時、理論物理学を専攻した学生の多くがコンピューター業界に就職し、私も国内企業を受験しました。ただ、給与体系が男女で異なるなど、男性と肩を並べて定年まで働き続けることに不安がありました。一方、IBMは給料は職種で決まり、女性が男性と同じ条件で評価される会社だと期待できました」

――若いころの経験で特に今に生きていることは何でしょうか。

「私の財産になっているのが、入社6年目に異動したアーキテクチャー部門での経験です。製品の市場における位置付けや価値の明確化、製品コンセプトの定義をする部署です。物事に当たり前はなく、事象が起こるには理由が必ずある。理由を根っこまで理解しないで次の段階に進むことは危険を伴うと、徹底的にたたき込まれました。その後の仕事に対する考え方、対処の仕方に大きな影響を与えました」

J―Win理事長 内永ゆか子氏
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「いい人」でなくていい