日経MJ

「メンズコスメのニーズは想像以上に大きい」

とはいえ、メンズコスメは資生堂やコーセーなども狙う市場で競合も多い。「メンズブランドで親しまれているため、手に取るハードルは他社より低いのでは」と大森執行役員はみる。長年男性の肌について研究して蓄積してきた知見を生かし、女性よりも皮脂量の多い男性の肌にもなじみやすい商品をそろえている点も強みだ。

メンズコスメはまだ日本では浸透しているとは言いがたい。ただ「興味がある男性は想像以上に多い」(大森執行役員)という。今後メーク体験会の開催やSNSアカウントでの発信を通じて顧客の裾野を広げたい考えだ。

従来はドラッグストアでの販売が主だったが、新ラインは全国のロフトで販売する。「情報感度の高い10~20歳代男性がよく行く」(マンダム)ためだ。ギャツビーとしては初めて自社ECでも取り扱う。

「今は市場が小さくてもチャレンジすることが大事」と大森執行役員は力を込める。「メークは女性がするもの」という固定観念を打ち破れるか。ロングセラーブランドとしての知恵と技術が問われている。

(佐藤諒)

1978年に誕生し、ヘアケアやスキンケア商品を展開。名前の由来はスコット・フィッツジェラルドの小説「華麗なるギャツビー」だ。21年3月期の連結事業売上高は287億円。男性化粧品ブランドとしては日本とインドネシアで最大手。

[日経MJ 2021年11月12日付]


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