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新しい主婦「ハウスワイフ2.0」という生き方 著者、エミリー・マッチャーさんに聞く

2014/3/14

努力して働き、多く稼ぐことを善だと考えてきた米国でいま、そうした価値観と一線を画す女性が増えている。会社を辞め、子育てや料理に時間を割きながら、ブログで情報発信し、手作りの品をネット販売する彼女らの姿は、伝統的な専業主婦や「玉のこし」とは全く異なる。その新しい主婦像についてまとめた「ハウスワイフ2.0」の著者、エミリー・マッチャーさんに話を聞いた。

――新しいタイプの主婦「ハウスワイフ2.0」とは何か。

米ジャーナリストのエミリー・マッチャーさん

「男性主導の伝統的な企業社会に組み込まれて、忙しく仕事に追われる生き方ではなく、家庭での家族との時間、自らの手で何かを作る時間を大切にしながら、サステイナブル(持続可能)な時間の使い方をする人だ。インターネットを使い、ブログで発信することも大きな特徴だ」

――伝統的な専業主婦との違いはソーシャルメディアを活用するかどうかという点か。

「それは大きな要素ではある。そもそも1950年代の主婦はハウスワイフ2.0とは異なり、選択肢がなかった。ネットも情報も無いまま、料理や掃除といった家事を強いられていた。本人たちはそれを楽しいと思っていなかったかもしれない」

「しかしハウスワイフ2.0は、自らの価値観に基づいて、家庭や何かを手作りすることに多くの時間を使う道を選んだ。ネットやソーシャルメディアのおかげで、他の人々とつながり、孤立しないで様々なことに取り組める」

――IT(情報技術)の知識がないとハウスワイフ2.0にはなれないのか。

「そういう側面は多少あるかもしれない。著書『ハウスワイフ2.0』を書く際、約200人の女性を取材した。彼女らの大半は大学卒で、全員がネットを使いこなす。伝統的な専業主婦とはまったく違う新しいタイプの主婦で、革命的な主婦のあり方だといえる。伝統的な専業主婦は社会の中で孤立していることが多かった。家事の経験やノウハウがあっても、それを他の人とシェアすることも難しかった」

――「私は高等教育を受けていない、ネットも使えない」という女性がハウスワイフ2.0になるにはどうすればいいのか。

「ハウスワイフ2.0の重要な要素は、経験やノウハウ、そして生み出したものをシェア(共有)することだ。たとえコンピューターを使えず、ネットにつながっていなくても、地域や社会の様々なコミュニティー(共同体)活動に参加することで、シェアできる。その意味では、どんな女性でもハウスワイフ2.0になれる。女性だけでなく、男性もそういう生き方を選ぶことができる」

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