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東京ふしぎ探検隊

どこまでが「関東」? 静岡や福島が入るケースも

2014/5/23

■広域化の裏に「政治的な力」も

総務省と国交省の出先機関は、同じ庁舎に入っているが、管轄は違う(東京・千代田)

ではなぜ教科書では1都6県とされてきた関東に山梨県が加わるのか。思い当たるのは首都圏の定義だ。1956年制定の首都圏整備法は、首都圏の範囲を「1都6県+山梨県」と定めている。その理由を国土交通省に聞いてみた。

「制定当時の国会答弁を見ると、当初は東京都心部から50キロ圏を首都圏と考えていたようです。ただ整備法は過密気味だった首都圏機能を分散する狙いがあったため、もっと広域にすべきだとの声が優勢となり、100キロ圏まで広がりました。山梨県だけではなく、栃木県や茨城県など周辺県からも広域化を求める声があったようです。70キロ圏、80キロ圏との意見がある中で100キロになった背景には、政治的な力も働いたみたいですね」

「山梨県=関東」という図式は選挙区にも当てはまる。衆院選の比例代表南関東ブロックは「千葉県・神奈川県・山梨県」だ。歴史的に見ると、山梨県は江戸時代、幕府の直轄領だった。東京との結びつきはそのころからの名残なのかもしれない。

■旧運輸省系と旧建設省系で異なる管轄エリア

官公庁はどうか。調べてみると、国の出先機関が管轄する「関東」は、実にさまざまであることがわかった。

順に見ていこう。高校野球や首都圏整備法などと同じ「1都6県+山梨県」は、国交省関東運輸局や総務省関東総合通信局が該当する。国交省関東運輸局に聞くと、始めから山梨県が加わっていたわけではないという。どういうことか。

「1948年に旧運輸省の出先機関を全国9カ所に設けた際、山梨県は中部の管轄でした。49年に運輸省設置法が施行された段階で、東京陸運局の管轄に変更されました」

理由は分からないという。ただほぼ同時期、鉄道管理局でも同じようなことがあった。名古屋ブロックが管轄していた山梨県が、50年になって東京ブロックに移管されたのだ。この間いったい何があったのか。「道路も鉄道も東京を向いているからではないか」(関東運輸局)との推測はあったが、現時点ではっきりとは分からなかった。

同じ国交省でも、旧建設省に属する関東地方整備局は「1都6県+山梨県+長野県」を管轄地域にしている。いわゆる関東甲信だ。こちらは「山梨は富士川水系の関係で関東に含めた方が管理しやすい。長野は道路整備上の関係」との説明だった。

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