痛くない、疲れない「ヒール靴」の正しい選び方、教えます

痛くない、疲れない、履くのが楽しみになる靴がほしくありませんか? ヒール靴をデザイン重視で選んで、足トラブルに悩まされる人は少なくありません。痛みや疲れが出ない形や、試し履きのチェックポイント、そしてデザイン性と快適性の両方を満たす靴の選び方を、整形外科医、シューフィッターに徹底取材しました。

ちゃんと試し履きをして買った靴なのに、痛くてもう履きたくない。そうなってしまう大きな原因は「歩行時に、足が靴の中で前すべりをしているせい」と、靴外来で診察にあたる塩之谷整形外科の塩之谷香副院長。

「前すべりしにくいヒールの高さは、3cmが理想で、5cmくらいまでならOK。足の甲を固定して前すべりを防ぐ、ストラップが付いているとより理想的。シューズバンドを巻いてもいい」(塩之谷副院長)

最初に、靴ずれしやすい人だけでなく、外反母趾やハンマートゥ(足の指がくの字に曲がった状態)など、悩みを抱える人にチェックしてほしい、快適な靴の選び方を3ステップで解説します。

こんな悩みがある人は、ヒール靴の選び方を見直そう
・ 外反母趾 ・ むくみやすい ・ 靴ずれしやすい ・ 足をくじきやすい
・ かかとが抜けやすい ・ 開張足 ・ ハンマートゥ ・ 浮き指

【ステップ1】 きちんと歩けるヒール靴を選ぶ7つのポイント

(靴写真:鈴木宏)

1.ヒールは5cm程度までで、安定感があること

理想はヒール高が3cm以下で、高くても5cm程度に。かかとに当たる部分を上から押して、グラつかないかも要チェック。

2.左右に力を加えてもねじれない

前足部とかかとを持ってねじるように力を加えてもグニャッとならない強度があること。

3.前足部が厚底ではない

前足部が厚底だと足指で地面をとらえてけりだせない。脚が長く見えると人気のデザインだが避けたほうがいい。

4.靴底がすべりにくい

「靴底はすべり止めのゴムが張られていること」(塩之谷副院長)。すべりやすい場合は靴の修理屋で張ってもらおう。

5.土踏まずをサポートする形である

インソールが土踏まずを支える形になっていたり、クッション性のある素材を使っているほうが疲れにくい。

6.トゥが細すぎない

「トゥが尖ったものより、ラウンドトゥやスクエアトゥのほうが足指の自由度も快適性も高い」(塩之谷副院長)。

7.内張りが本革であること

通気性の点で毛穴のある本革が理想。外側は合皮や布生地でも、内側には本革が張られているタイプを。