手土産の相場は? 渡し方は? お呼ばれ時のマナー
訪問先別 押さえておきたいお呼ばれマナー
上司の家にお呼ばれしたときのマナーに、迷う人もいるはず。気楽な友人宅でのホームパティーでも、気をつけておくべきことがある。彼氏の実家ならなおさら…。3つの訪問先別に身につけておくべきマナーをチェックして。
手土産の選び方&渡し方がポイント!
●手土産の量や個数は当日の人数&家族構成を考慮
訪問先の家族構成を知っておくのはもちろん、手土産が「お持たせ」として出されることも想定し、当日、どんな人たちが何人訪問する予定かなどを把握した上で、量や個数を決めよう。
●相手の家の近所で買うのは避けて
訪問先の近所や最寄り駅近くで手土産を購入すると、「あまり考えずに慌てて用意した」と思われてしまう。また、日常的に食べている可能性もあり、土産の意味が薄れるので避けるようにして。
●相手の苦手なものは事前に確認を
「苦手なものはありますか?」と、事前に好みをリサーチしておこう。家族や参加者に食品アレルギーなどがある場合も考えられるので、可能な範囲で聞いておくのが喜ばれる手土産を選ぶ秘訣の一つ。
●予算は2000~3000円が相場
同席するのが2~3人であれば2000~3000円が目安。だが、これまでに手土産をもらったことがある場合には、いただいたものと同額程度のものを選ぶなど、状況に応じて決めるよう心がけて。
●勝手にキッチンに入るのはNG
キッチンに勝手に入られることを快く思わない人は多い。食器の後片づけなどを手伝うときは、「どちらへ運べばいいですか?」と尋ね、招いた側の意向を踏まえた上で行動するよう心がけて。
●手土産を渡すときは、中身を袋から出して
手土産は、正式な挨拶をしてから渡そう。袋から中身を出し、「○○がお好きだと伺ったので」「今、人気のものなので」と、一生懸命相手のことを考えて選んだ気持ちを言葉で伝えて。
分からないことは事前に相談しよう
●持ち寄りの品にかける金額は2000~3000円程度で

1品持ち寄りの場合、金額の目安は手土産と同額程度の2000~3000円と考えて。手料理を持ち寄る場合の食材費の目安は、集まる仲間にもよるが1500~2000円程度が一般的。
●「1品持ち寄り」なら、それぞれの担当ジャンルを決めて
事前に、主催者やほかのゲストが用意するものをお互いに確認しておこう。相談する時間がない場合などには、ほかの人と内容が重なっても取っておきやすい、日持ちするものを選ぶのがおすすめ。
●初対面の人には主催者との関係性を聞いてみて
初対面の人がいる場合は、その会の主催者との関係を聞いてみるのが会話を広げるコツ。勤め先や家族構成など、私的なことをいきなり聞くのはマナー違反。
いつもより「よそ行き」の振る舞いを意識
●手作りの手土産は避けるのが無難
初めての訪問や顔合わせの際は、必要以上になれなれしく感じられる場合があるので、手作りの手土産は避けたほうがいい。何度も行き来する間柄になれば、手作りのものを持参しても大丈夫。
●手伝う姿勢を積極的に見せて
出しゃばりすぎるのは考えものだけれど、食事の支度や後片づけのときは、「お手伝いいたしましょうか?」の一言を。断られても2回は言い、3回目に断られたら「ありがとうございます」と甘えて。
●彼をあだ名や呼び捨てするのはNG
ご両親の前で普段呼んでいるニックネームや「〇〇くん」「〇ちゃん」といった呼び方をするのは、大人の女性としてマナー違反。名前でも苗字でもいいので、「〇〇さん」 と呼ぶようにして。
●電話か手紙でお礼の気持ちを表そう
お招きいただき、おもてなしを受けたことへの感謝の気持ちを伝えることはとても大切。お邪魔した翌日にはお礼を伝えたい。伝え方は電話で構わないが、手紙のほうがより丁寧な印象を与える。
この人に聞きました
All About「暮らしのマナー」ガイド。東京・品川のマナースクール「ライビウム」代表。個別レッスンの「婚活講座」や、「ハッ! とさせる美しい立ち居振る舞い」「また会いたいと思わせる話し方」などのクラスが人気。TVや雑誌などメディアでも活躍。http://www.livium.co.jp
(ライター 原ユキミ)
[日経WOMAN2013年12月号の記事を基に再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。