お通じ改善、ダイエット、免疫力アップでいい腸に

善玉菌リッチないい腸を保つカギは、腸の中の「酸性度」。善玉菌は、大腸の中を酸性にする成分を量産しているからだ。

善玉菌と悪玉菌、どちらが優勢になるかが決まる分かれ目は、「大腸内のpH」。

「一般に悪玉菌は中性に近いpHで増殖しやすい。一方の善玉菌は、pH5.5ぐらいの酸性で元気になる。そして環境を酸性にする成分を自ら放出する。だから善玉菌が優勢なら、腸の中が酸性に保たれて悪玉菌が抑えられる。善玉菌が弱ると、pHが中性に近づいて悪玉菌が増える」(森田教授)。

善玉菌がつくる酸性成分とは、酪酸、酢酸、乳酸など。このうち酪酸は、大腸の細胞が利用できる成分。大腸は善玉菌から“食べ物”をいただいているのだ。だから善玉菌が元気なら、大腸は酪酸を十分にもらえるので、ぜん動運動が活性化されてお通じがスムーズになる。

善玉菌が優勢になれば、腸内で発がん成分(二次胆汁酸)ができにくいことも知られている。さらに最近の研究では、腸内細菌は免疫の働きや肥満、脳機能にも影響を与えることが分かってきた。まさに腸内環境は、全身の健康を映す鏡なのだ。


「いい腸」の中は酸性! だから善玉菌が増える
小腸が吸収しなかった余剰のでんぷんやオリゴ糖などを善玉菌が食べて分解し、酪酸や乳酸を放出。これで大腸内が酸性になる。酸性の環境では善玉菌が元気になり、悪玉菌の増殖は抑制される。また酪酸は、大腸のエネルギー源になる成分。ぜん動運動や水分吸収が促進される。さらに、小腸で回収しきれなかった胆汁から作られる発がん成分(二次胆汁酸)も、酸性の中ではできにくい。

大腸の中が酸性になると…
1. 酪酸を吸収して大腸の細胞が元気に
2. 善玉菌が増え悪玉菌が抑えられる
3. 二次胆汁酸などの有害成分ができにくい
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腸の健康が全身を変える! いい腸になるとこんな効果
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