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自信を持つためには「怒りを感じる」こと

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日経ウーマンオンライン
マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。私はこれまで、たくさんの女性たちの悩み相談(特に結婚・恋愛)にのってきました。その中で感じたのが、素敵なものをたくさん持っているのに、「私なんて……」と思っている方が少なくないことです。言い換えると「自尊心が低い」ということ。そんな女性たちに、なぜあなたが自尊心を持てなかったのか、どうすれば自尊心を持てるようになるのかについてお話しします。今回は、自尊心を守るための大切な鍵となる「怒り」についてお伝えしていきます。

自尊心を持てない人の特徴として、「怒りを感じていない」「怒りを感じてはいけない」と考える傾向があります。

怒りとは、本来、「命の危機を抱いたりやテリトリーに侵入されていると感じたりしたとき、自分を防衛するための本能」です。

つまり、怒りを感じるには必ず理由があり、その理由は「自分を守ること」にあるのですが、ここを誤解し、世間的に良い人でいなければ好かれない、怒ってばかりの人は敬遠されるという強迫観念から、自分の怒りを放棄してしまう人が多いのです。

怒りを持たないと、「何でもかんでも他者からの侵入を許してしまう」ということになりかねず、相手からの暴力や暴言、無視、モラルハラスメントの原因となる可能性も否定できません。

また、相手から不適切な態度をとられても「相手が悪い・不適切だ」ということを見極めることができず、「相手が不適切なのは自分のせいなのではないか」と自分を責め、うつ病に発展してしまうことすらあるのです。

もしも、適切に怒りの感情を持つことができれば、

◆不適切な暴言を吐く相手に対して、きちんと「嫌だ」ということを表現することで自分を守れる
◆怒りを感じさせる不愉快な態度をとる相手から距離を置くことで、自分のテリトリーに相手を侵入させない
◆相手から圧倒されず、相手の意見と自分の意見を区別して考えられる
◆格下扱いする人を見極め、対等に扱ってくれる人を選択する力を持てる
◆何かと押しつけてきて都合の良いように扱う相手を拒絶し、自分の責任をまっとうできる

というように、犠牲になったり、支配されることなく、自分のテリトリーや自分の意志・気持ちを守れるようになるんですね。

このように、怒りとは、適切に感じることで、不適切な人や出来事からあなたを守ってくれるとても大切な感情です。

反対に、もしもあなたが怒りを感じなかったり、「私は怒ってはいけないんだ」と思い込んでいたとしたら、どんなに相手が失礼であったとしても、すべてのことを受け容れてしまい、その結果、相手がどんどんそこにつけこんでくる……ということが起こります。

だからこそ、普段から、自分の心の痛みや苦しみに気づき、それが誰から与えられているものなのか、不適切なことを自分は受け容れてしまっていないかどうかを考えてあげることが大切です。

ただ、怒りを感じることに関して、大切なポイントがあります。

怒りを感じたとしても、それを表現して相手に無理に分からせようとしたり、相手に対峙しようと攻撃しなくてもいい、ということです。

怒りを感じたときは、ただ相手の不適切な行動に対して、きっぱりと「それは受け容れられません」ということのみを表現することが大切です。

怒っているのだからその怒りをきちんと分からせなければ、と相手を説得しようとすると、相手も負けたくないために、非難合戦になってしまいます。つまり、相手に対して「私の怒りを受け入れろ」とした時点で、終わりのない戦いが生まれてしまうのです。

そうではなく、あくまで怒りとは「自分を守るためのもの」です。相手を打ち負かし、力ずくで押さえつけるための感情ではありません。

ですから、怒りを感じたときは、「はっきりと端的に、相手にNOを伝える」というシンプルなコミュニケーションを取りましょう。

怒りを表現する際の順番は、

1.不適切な表現に苛立ちや怒りを感じ、それを肯定する
2.相手に対して、どこが傷ついたのかを冷静に見極め、客観的に伝える
3.相手に希望の改善策を伝える

の3段階です。

重要なのは、しっかりと自分の気持ちを感じた後、冷静に自分が「何に対して怒ったのか」を心の中で照らし合わせ、その後に「本当はどうしてほしいのか」という希望を伝えることです。

もしも自分の中で怒りを感じたり、粗末にされたというふうに思ったとしても、それを伝えなければ相手は分かりませんし、同時に、あなた自身が「本来どのように対応してほしいのか」ということを伝えなければ、相手はあなたに対してどのように対処すればいいのか分かりません。

つまり、怒りという感情は、自分自身が相手に何かをされたときに起きる「反応」にすぎませんから、怒りという感情に飲み込まれることなく、その後に「私はどうして怒ったのか?」ということを説明するコミュニケーションが重要なんです。私たちは一人一人が違う価値基準を持っていますから、それを表現して相手に伝えなければ、相手は自分の持っている基準を理解することができません。

あくまで最終的な目的は、「自分自身が怒りを感じなくて済むように自分のテリトリーを相手に伝え、互いに理解し合う」ということです。怒りとは永遠に続く感情ではなく、問題が解決すれば、次第に収まっていくものですから、怒りに囚われず、その先を見据えましょう。

あなた自身があなたを適切に守り、自分のテリトリーを伝えることができれば、相手もあなたを理解し、あなたの嫌なことをせずに交流することができるようになります。

こうして自分自身の存在や、自分の基準を守れるようになることが、「自尊心を持つこと」なのです。

斎藤芳乃(さいとう・よしの)
マリアージュカウンセラー。女性の恋愛・結婚の問題を解決する心の花嫁学校マリアージュスクール主宰。「自尊心」の大切さを訴え、女性の不幸の根本的な原因を解放し、潜在意識を使って現実を変化させる心の専門家として活躍中。これまでに延べ7000人以上の女性の恋愛・結婚にまつわる悩みを解決した実績を持つ。近著に「一週間で自分に自信を持つ魔法のレッスン」がある。http://saitoyoshino.net/

[nikkei WOMAN Online 2013年2月4日付記事を基に再構成]

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