働く女性 平日の夕食は? 「自宅派」が9割
「ウーマノミクス」会員1000人に聞きました
平日の主な夕食場所として全体の91.3%が「自宅」と回答。自分や家族がメニューの全部、もしくは一部を作る「自炊派」が88.2%に達した。子どものいる人で97.9%、一人暮らしでも72.4%が自炊派だった。
メニューは一人暮らしで多かったのが野菜いため、シチューなど「野菜中心の主菜」(71.0%)。これに対し、夫婦のみ、そして子どもと一緒に住んでいる家庭では、ハンバーグ、豚肉のしょうが焼きなど「肉系の主菜」がそれぞれ66.5%、79.5%だった。自分だけなら「草食」、夫や子どもと暮らすと「肉食」になるようだ。
出来合いの総菜など中食(なかしょく)を活用している人も多い。何らかの形で中食を利用している人は全体で42.5%。一人暮らしの人は57.0%と、夫婦のみ(43.7%)、子どもと同居(38.3%)より多かった。
中食メニューではサラダのほか、作るのに手間がかかるきんぴらごぼうなどの和食総菜や空揚げなど揚げ物が目立った。調達場所はスーパーが73.6%と断トツ。コンビニエンスストア(31.5%)が次いだ。
働く女性が重宝しているのが、インターネットなどで注文すれば、自宅に食材を届けてくれるネットスーパーや宅配サービスだ。利用状況を聞いたところ、一人暮らしの人と子どもがいる人とでは、くっきり差が出た。
一人暮らしでこれらのサービスを利用している人は14.9%にとどまったのに対し、子どもと一緒に住んでいる家庭では61.6%と、半数を超える家庭が使っていた。
今後についても、一人暮らしの53.3%が「今のところ利用する予定はない」としたが、子どものいる家庭では、消極派は13.3%にとどまった。仕事と育児の両立に奮闘する働く母親にとっては、ネットスーパーや食材の宅配は強い味方になっているようだ。
平日の夕食パターンとして、外食のみという人は2.6%でごく少数。最も比率の高かった一人暮らしの人でも5.1%にとどまった。
一人暮らしの人が外食に一緒に行く相手は「自分一人で」が38.6%で最多。「友人と」(24.6%)、「会社関係の人と」(19.3%)を上回り、平日の外食は「おひとりさま状態」の人が多いことがうかがえた。行き先は「行きつけの飲食店」「バーや居酒屋」が、ファミリーレストランやカフェなどを抑えて多かった。(編集委員 武類祥子、杉垣裕子)
□ □
□ □
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。