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市外局番の謎 所在地を推測、番号増に裏技も

編集委員 小林明

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NIKKEI STYLE

前回の携帯番号に続き、今回は固定電話番号をテーマに取り上げる。特に市外局番、市内局番に隠された謎について解き明かしてみたい。これが分かれば、相手がどこからかけているか簡単に推測できるほか、市外局番の桁数を変えることで使用可能な番号が大幅に増えるカラクリなども理解できる。

番号で相手の所在地を推測する

まずは下の地図を見てほしい。

これは固定電話の全国の市外局番である。基本的に都道府県や市町村などの行政区画に基づいて割り振られているのが分かる(冒頭の「0」は国内通話を示す「国内プレフィックス番号」で市外局番には含めない)。

重要なのは市外局番の1ケタ目が北から南に行くほど大きくなること。

大まかに言うと、北海道、東北の北部なら「1」、東北の南部、信越、北関東なら「2」、東京23区なら「3」、南関東なら「4」と徐々に大きくなり、中国・四国なら「8」、九州・沖縄なら「9」と順番に割り振られている(厳密には一致しない地域も一部ある)。

「1」なら北海道か東北北部、「9」なら九州……

これを頭に入れておけば、電話番号の市外局番1ケタ目を見るだけで、「1」ならば北海道、青森、秋田、岩手、「4」ならば千葉、埼玉、神奈川、東京、「7」ならば北陸か近畿などと相手の所在地が瞬時に推測できるようになる。

市外局番の1ケタ目は地方、2ケタ目は都道府県、3ケタ目以降は市町村単位で割り振るのが基本。ただ加入者が多い地域ほど市外局番が短くなる傾向もある。その分だけ市内局番を増やすことができるからだ。

たとえば、東京は「3」、大阪は「6」といずれも1ケタ。札幌は「11」、仙台は「22」、名古屋は「52」、広島は「82」、福岡は「92」と2ケタ。

逆に加入者が少ない地域は市外局番が4ケタになっていることが多い。

ところで電話番号は誰が決めているのだろうか?

固定電話の番号体系について基礎知識を確認しておこう。

市外局番と市内局番は合わせて5ケタ

世界の電話番号は国際的な標準化機関である国際電気通信連合(ITU)の勧告に基づいて各国で管理されている(最大15ケタ)。ITUは国ごとに国番号を定めており(日本なら「81」、米国なら「1」、ロシアなら「7」、英国なら「44」、フランスなら「33」)、それに市外局番と市内局番からなる「国内あて先番号」(5ケタ)、「加入者番号」(4ケタ)が続くという形態。

市外局番と市内局番からなる「国内あて先番号」を決めるのは総務省、「加入者番号」を割り振るのは電話会社の役割だ。

ここで注意しなければならないのが「0」(国内プレフィックス番号)の扱い。

国内からかける場合は、国内通話だと認識させるために市外局番の前に「0」を付けてかけるが、海外から日本にかける場合は「0」を省略してかけることになる。

「国内あて先番号」は市外局番と市内局番を合わせた5ケタと決まっており、市外局番が1ケタなら市内局番は4ケタ、市外局番が2ケタなら市内局番は3ケタ、市外局番が3ケタなら市内局番は2ケタ、市外局番が4ケタなら市内局番は1ケタといった具合に変化する。

冒頭の「0」「1」は特別な数字

ちなみに、国内の電話番号は主に次の5タイプに分類できる。

「0AB~J」は東京なら「03」、横浜なら「045」で始まる固定電話に使用(アルファベットの「I」は数字の「1」と混同しやすいので「0ABCDEFGHJ」と「I」を飛ばして表記)。

「0△0」は携帯電話、PHSなど固定電話以外に使用。

「1△△」は緊急通報(110、119など)や付加サービス(186、184など)に使用。

「0△△0」は電話会社の特殊サービスに使用。

「00~」は電話会社の識別番号に使用。

つまり、冒頭の「0」「1」はサービスを認識するための特別な数字と位置づけられている。

番号を一気に増やす裏技とは?

市外局番に関連し、使用番号数を劇的に増やす裏技があるのをご存じだろうか?

ある日を境に特定の地域の電話番号が「0ABC-DE-FGHJ」から「0AB-CDE-FGHJ」に切り替わったという話を聞いたことがあるはずだ。

たとえば、東京都の清瀬市や東久留米市などでは電話番号が2006年4月29日を境に「0424―○○―○○○○」から「042―○○○―○○○○」に切り替わった。

加入者が増えて、使用できる番号が逼迫してきたためだという。

でも、電話番号のケタ数全体が変わっていないのに、どうして使用可能な番号が増えるのだろうか?。実はそこには不思議なカラクリがある。

区切りを1ケタずらせば20万件増

仮に「0ABC-DE-FGHJ」という電話番号があったとする。

これだと市内局番の冒頭にくる「D」に「0」や「1」が使えない。なぜなら、「0」は国内通話を示す「国内プレフィックス番号」と、「1」は緊急通報や付加サービスに使う「1△△」と混同する恐れがあるためだ。

ところが、市外局番の3ケタの「ABC」を2ケタの「AB」とし、市内局番を2ケタの「DE」から3ケタの「CDE」と切り替えると、「D」は市内局番の冒頭ではなくなるために「0」と「1」が使えるようになる。

つまり、区切りの位置を1ケタずらすだけで、20万件の使用可能な番号が一気に増えるというわけ。

これまでも様々な地域でこうした番号変更が行われており、たとえば、大阪府泉佐野市、貝塚市、岸和田市、泉南市、阪南市などでは電話番号が06年5月28日に「0724―○○―○○○○」から「072―○○○―○○○○」へと切り替わっている。

電話番号が変わった背景にはこんな事情があったわけだ(このほか市町村合併や市外局番統一のための番号変更もある)。

電話番号は単なる数字の羅列ではない。身近な場所に意外な秘密が隠されている。

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