●ちなみに――駅ナカがスイーツ激戦区に

「エキュート」「エチカ」「エキマルシェ」……。そば店やキオスクが中心だった駅構内の風景はこの10年でがらりと変わった。

火付け役は2003年9月に駅ナカビジネスの専門会社を設立したJR東日本。その後、鉄道各社が新たな収入源として駅構内の空きスペースの活用に動き出した。改装を重ね、定番の飲食店や理髪店、コンビニに加え、車内や家に持ち帰って食べられる総菜や弁当、スイーツ店が増えた。

郊外の有名スイーツ店も続々と出店。駅ナカは今や、スイーツ激戦区でもある。各店が「駅ナカ限定スイーツ」を発売したり、駅ナカ施設がクリスマススイーツキャンペーンを実施したりとにぎやかだ。京都市交通局は市内の地下鉄5駅でテークアウト専門のスイーツショップ「駅ナカスイーツ」を展開。月や週替わりで関西の名店や人気店が次々と出店し、和洋のスイーツが楽しめる。

今回紹介した店舗の中には、本店が駅から遠く、忙しいビジネスマンにはなかなか買いに行きづらいお店もある。会社帰りの駅で足を止めて立ち寄れば、家族や大切な人のために、また自分へのごほうびにぴったりなクリスマススイーツがみつかるかもしれない。(岸田幸子)

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●専門委員の横顔(五十音順)

下井美奈子さん

1973年生まれ。実家の母が菓子教室講師ということから、子どもの頃からスイーツの食べ歩きや菓子作りを行う。一般企業を退職した後、パリの料理学校「リッツ・エスコフィエ」で料理・製菓の資格取得。またパリの製菓料理学校「ル・コルドン・ブルー」「ルノートル」で学び、2年間のロサンゼルス在住中にも各国の製菓・料理を習得。情報サイト「オールアバウト」では立ち上げの2001年から、スイーツガイドを担当。多数のメディアで洋菓子情報を紹介するほか、商品開発、レシピ提供を行うスイーツコーディネーターも務める。共著に「TOKYO美食パラダイス」など。

下園昌江さん

1974年生まれ。大学卒業後、専門学校やパティスリーで製菓の技術や理論を学んでおり、製法にも詳しい。菓子の食べ歩き歴は15年。近年は特にフランス菓子に力を入れ、フランスを巡るツアーや焼き菓子を中心とした菓子教室も開催。監修本に「とびきりスイーツ見つけた!」。ウェブサイト「Sweet Cafe(スイートカフェ)」主宰。

平岩理緒さん

1975年生まれ。小学生のとき、訪れたデパートでスイーツの魅力に目覚める。大学卒業後、食品会社のマーケティングに携わる。2002年、テレビ東京の番組「TVチャンピオン」デパ地下選手権での優勝を機に、食の情報発信を本格化。退社後はフリーのフードコーディネーターとして活躍中。月に食べる菓子は100種類以上。和菓子店での勤務経験もあり、和、洋菓子全般に詳しい。著書に「アフター6のスイーツマニア」(マーブルトロン)。コミュニティーサイト「幸せのケーキ共和国」主宰。