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徹底検証 「進化系」キッチン家電5機種

日経トレンディ

2016/2/14

日経トレンディ

他にはない“オンリーワン”の機能を備えたユニークな白物家電が相次いで発売されている。ここでは日経トレンディ編集部が注目した「進化系キッチン家電」5機種を紹介。さらに、うたい文句は本当なのか、その真価を検証した。

【ヘルシオ AX-XP200】冷凍と常温の食材を一度に調理

●サイズ・重さ/幅490×高さ420×奥行き430mm・約25kg●総庫内容量/30L●レンジ出力/1000W、600W、500W、200W●消費電力/1460W(レンジ) 実勢価格15万210円(税込み)

冷凍庫や冷蔵庫などにある食材を適当に並べてボタンを押すだけで料理が完成──。“究極のずぼら料理”ができる調理家電が「ヘルシオ AX-XP200」(シャープ)だ。

例えば冷凍エビや冷蔵の鶏肉、常温の野菜など、温度が異なる食材を角皿に並べ、「まかせて調理」メニューにある「網焼き・揚げる」ボタンを押す。たったこれだけで並べた食材がムラなく焼き上がった。加熱の微調整も可能で、食材が小さい場合などは「ひかえめ」設定にしたほうがいい。

食材の分量を気にすることもなく、1人分でも4人分でも設定なしでボタンを押すだけ。難しい操作や複雑なレシピなどがいらず、ここまで手軽に料理ができてしまうのは大きな驚きだ。冷凍食材をそのまま使えるため、「解凍し忘れて料理ができない」といったありがちな失敗がないのもうれしい。

冷蔵の肉類や冷凍エビ、常温の野菜など温度が異なる食材を同時調理できる
温度が異なる食材を並べ「網焼き・揚げる」ボタンを押すだけで並べた食材がムラなく焼き上がった

ヘルシオは主に「過熱水蒸気」で調理を行う。100℃以上に加熱した過熱水蒸気の特性は、「温度が低い食材に、より多くの熱を与えること」(シャープ)。さらに新開発した赤外線センサーと温度センサーで、食材の温度をチェックしながら過熱水蒸気の量や時間を調節。こうした特性や新技術により、冷凍や冷蔵の食材が混在していても同時調理できる、進化したオーブンレンジが生まれたのだ。

まかせて調理の設定は、食材を入れてから「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」のいずれかを選ぶだけ。多数のメニューや複雑なレシピといった従来のオーブンレンジのイメージは根底から覆される。「食材の種類や状態、量などを気にせず、フライパンや鍋を使う感覚でオーブンレンジを使ってほしい」(シャープ)と話す。

上下2段を使った「焼き・蒸し同時メニュー」もある。上段で春巻きを揚げ、下段で小籠包を蒸すといったことができる

■【スモーク&ロースター NF-RT1000】室内でもにおいを気にせず薫製作り

●サイズ・重さ/幅450×高さ185×奥行き355mm・5.4kg●温度調節/220~280℃(6段階)●タイマー/1~30分●消費電力/1300W 実勢価格 3万7580円(税込み)

フィルター技術の向上で、自宅で薫製が作れるほどに進化したのが「スモーク&ロースター NF─RT1000」(パナソニック)だ。

14層もの触媒フィルターを搭載。煙やにおいを軽減し、魚や肉などを焼くだけでなく、薫製作りも可能になった。専用の容器に薫製チップと食材を並べ、アルミホイルで覆って薫製時間を設定するだけと作り方は至って簡単。いろいろな食材を手軽に試せる。

たらこやチーズなどを使った薫製が簡単にできる。量にもよるが十数分で薫製になるので、さまざまな食材を試してみるのも楽しい

従来、薫製を自宅で作る場合は手間や工夫が必要で、煙がこもらないように換気扇のそばなどで行わなければならなかった。しかし、NF─RT1000から出るにおいはほんの僅か。リビングルームでさまざまな食材を薫製してもほとんど気にならなかった。

作り方は専用容器に薫製チップと食材を入れ、アルミホイルで包んで時間をセットするだけ。晩酌のつまみ作りやホームパーティなどでも重宝しそうだ。

1)燻製を作る手順も簡単。薫製チップの上に薫製用の網とアルミホイルを敷き、食材を載せる
2)アルミホイルで蓋をして時間をセットする

3)十数分で燻製が出来上がった

■【新型高速製氷器】最短6分で氷を作る製氷マシン

●サイズ・重さ/幅242×高さ328×奥行き358mm・重さ9kg●製氷能力/約12kg/日●氷保管量/約700g●タンク容量/約2.2L●消費電力/110W 実勢価格2万4800円(税込み)

急な来客など、多くの氷が必要になったときに役立つ自動製氷機。タンクに水を入れて電源をオンにするだけで、氷が自動的に作られる。

最短6分というスピードで氷を作れるのが「新型高速製氷機」(405)だ。氷点下まで冷えた冷媒管を水に浸し、その回りにできた氷を次々とためていく仕組み。

氷はSとLの2サイズで、内部が空洞になった丸みのある形状。氷の形はユニークだが1度に9個作れる。2時間もすればアイスケースいっぱいの氷が出来上がるので、急な来客時などに役立ちそうだ。

トレーにくみ上げられた水に冷却管を入れ、その周りに氷が急速にできる仕組み
作れる氷は1度に9個。2時間もすればアイスケースいっぱいの氷が出来上がる

■【ライスクッカー ミニ】少量のごはんがすぐ炊ける超小型炊飯器

●サイズ・重さ/幅153×高さ189×奥行き184mm・約1.3kg●容量/0.5~1.5合(約90~270mL)●消費電力/210W 実勢価格 3920円(税込み)

0.5合から1.5合まで炊ける小型炊飯器「ライスクッカー ミニ」(小泉成器)。0.5合なら約15分、1合なら約20分で炊き上がる。

あきたこまちで試したが、ふっくらと炊き上がり、味は十分満足できるレベル。炊き込みご飯の他、トマト煮などの“炊飯器レシピ”も、材料を入れてスイッチを押すだけで簡単にできた。炊き込みご飯は味が染み込んでおいしかった。

すぐに炊けるので、毎食炊きたてを食べられる。1時間の保温が可能な他、炊飯予約もできる。

重さは約1.3kgで、サイズも小さいので片手でもラクに持てる
食べるぶんだけ炊け、単身赴任や一人暮らし、シニア世代の家庭などに向く

■【siroca ホームベーカリー SHB-712】チーズも作れるパン焼き器

●サイズ・重さ/幅260×高さ310×奥行き360mm・約4.15kg(パンケースを含まない)●消費電力/ヒーター500W、モーター50W●メニュー数/29種 実勢価格 1万5984円(税込み)

パンだけでなくチーズまで作れるようになったのが「siroca ホームベーカリー SHB-712」(オークセール)だ。生クリームなどの材料を入れてボタンを押し、取り出したものをキッチンペーパーでこせば、手間をかけずにフレッシュチーズができる。パンに塗ったりチーズケーキを作ったりと食べ方もいろいろ。

29あるメニューのうちパンに関するメニューは17。食パンは耳をしっかり焼く通常タイプだけでなく、軟らかめにもできる。チーズの他、バターやヨーグルト、そば生地なども作れる。

29あるメニューのうちパンに関するメニューは17。チーズの他、ヨーグルトやそば生地なども作れる
牛乳と生クリーム、レモン汁を入れて24分動作させてから約24時間こすと、滑らかなフレッシュチーズに

今回試用した5つの「進化系キッチン家電」は、どれも調理家電としての基本機能は押さえつつ、これまでにない斬新さも兼ね備えている。さらに、調理にかかる手間や時間も大きく減らせる。日々の調理はもちろん、自分のレパートリーの幅を広げることにも十分役立つはずだ。

[日経トレンディ2015年10月号の記事を基に再構成]

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