嵐に続け、期待の新世代男性ボーカルグループ
日経エンタテインメント!
男性ボーカルグループは、ヒットチャートで上位に顔を出し、大規模コンサートも多いなど、音楽シーンの中心と言えるジャンル。今勢いがあるのは、どんなグループか、CDの初週売上枚数とライブ規模で検証した。
圧倒的な強さを見せるのが、ジャニーズ事務所に所属するグループ。ドームクラスでのライブを頻発し、CDセールスはコンスタントに10万枚を超える。
そのトップは、やはり嵐。シングルは常に50万枚前後を売り上げるほか、昨年10月発売のアルバム『THE DIGITALIAN』は累計80万枚を突破。ライブもおなじみの国立競技場が改修中のため使えないものの、今年は恒例の5大ドームツアーに加え、9月のひとめぼれスタジアム宮城の4公演で20万人を動員する。
2015年に入り、嵐に迫る活躍を見せているのが、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE。2015年1月のアルバム『PLANET SEVEN』は、累計枚数80万枚を突破し、オリコン上半期チャートのトップに。初のドームツアーも実施し、今最も勢いのあるグループと言える。
同グループが所属するLDHは、GENERATIONS from EXILE TRIBEが海外ツアーを実施するなど着実に成長中。EXILE TRIBEに属さないヒップホップグループのDOBERMAN INFINITYなど注目の新顔も現れている。
ライブに強いK‐POP組
韓国発のグループも元気だ。東方神起やBIGBANGなど実績組に加え、日本でCDデビューしていないEXOが11月に東京ドームと京セラドームでワンマンを行うなど、ライブに強いのが特徴だ。
さらに、WINNER、GOT7、VIXX、BTOB、防弾少年団といった、昨年日本でデビューしたグループにそろって勢いがある。新世代グループは、若いファンを中心に人気があり、しばらくK‐POPの隆盛は続きそうだ。
日本発の新勢力も現れている。代表格が、スターダストプロモーションの「EBiDAN」発のグループ。今年1月にDISH//が初の日本武道館公演を実施したのに続き、今年12月には超特急が国立代々木競技場第一体育館で、2daysのワンマンライブを行う。EBiDANのグループは、どこかコミカルさがあるのが特徴で、こちらも若い世代の女性を中心に、支持層を広げている。
さらに、6月発売の2ndシングル『夏にキスしていいですか』がオリコン週間チャート5位に入った、2.5次元コスプレダンスチームのアルスマグナや、名古屋発のイケメンローカルアイドルで、今年2月に日本ガイシホールでライブを開催したBOYS AND MENなど、新機軸を打ち出したグループも人気が盛り上がりつつある。
注目の新顔ボーカルグループ
アルスマグナ
2.5次元コスプレダンスグループって何者?
2011年結成。全寮制の共学高校「私立九瓏ノ主(クロノス)学園」を舞台に活動しているという設定で、ライブや舞台で徐々に明らかになる物語性とキレの良いダンスで人気に。写真中のぬいぐるみであるコンスタンティンもメンバーの一員。
VIXX
ストーリー性のあるライブが魅力
2012年に韓国で活動を開始し、2014年にはアルバム『DARKEST ANGELS』で日本デビューを果たした6人組。クオリティーの高いボーカル&ダンスに加え、物語性のあるライブで人気を集めている。2015年4月には横浜アリーナで単独公演を行った。
DOBERMAN INFINITY
快進撃を予感させるLDHの秘密兵器
DOBERMAN INC.として活動していたKUBO-C、GS、P-CHOに「VOCAL BATTLE AUDITION 4」のファイナリストのKAZUKI、劇団EXILEの一員のSWAYが加入し、2014年に活動開始。抜群のグルーヴ感とスキルを兼ね備えたライブで人気急上昇中。
超特急
勢いを増すEBiDANのお兄さんユニット
EBiDANから選抜され2011年結成。シングルごとにセンターに立つダンサーが変わる「メインダンサーバックヴォーカルグループ」。マーティー・フリードマンをフィーチャリングした、『Beautiful Chaser』が9月から放送中のドラマ『探偵の探偵』の主題歌に。2015年12月23、24日には国立代々木競技場第一体育館にてワンマンライブを行う。
BOYS AND MEN
名古屋発のイケメンローカルアイドル
2010年に結成。名古屋を中心に、ライブやミュージカル公演、バラエティ番組などで活動し人気が上昇。2015年2月に日本ガイシホール公演、5月にシングル『ARC of smile』でメジャーデビュー。主要メンバーの11人のほか、研究生や東京メンバーも存在する。
(日経エンタテインメント! 上原太郎)
[日経エンタテインメント! 2015年9月号の記事を再構成]
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