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残量90%で充電すべきか スマホ、電池長寿化の知恵 バッテリー、長寿の秘訣(上)

2015/2/5

日経パソコン

スマートフォン(スマホ)やタブレット、ノートパソコンといった携帯端末はバッテリーで駆動する。外出先でバッテリーの残量がなくなって困ったことや、バッテリー切れにならないかヒヤヒヤした経験を持つ読者も多いだろう。携帯端末はバッテリーが切れてしまったら“ただの箱”に成り下がってしまう。では、バッテリーを長時間持たせるにはどうしたらよいか。へたらない使い方はあるのか。バッテリーにまつわる数々の疑問にお答えする。

日経パソコン誌は2014年10月に、読者に対してバッテリーに関するアンケート調査を実施し、573の回答を得た。その中で、バッテリーについて困っていることがあるかを尋ねたところ、「困っていることはない」とした人が、ノートパソコン利用者の52%、スマホとタブレット利用者が49%と約半数だった。

一方、バッテリーに関して困ることとして「同じ使い方をしているのに、駆動時間が短くなってきている」と回答した人が、ノートパソコン利用者の36%、スマホやタブレット利用者の34%と3分の1強に達した。駆動時間の長さは、バッテリー駆動の機器にとって大きな問題といえる。

まず、バッテリーが抱える課題を整理してみよう。バッテリーの“寿命”には2種類ある(図1)。一つは、駆動時間。これはできるだけ長くなることが理想だ。カタログスペックに比べ実稼働時間が短すぎると感じたら、一度長くするための工夫をしてみてほしい。OS(基本ソフト)の設定変更といった比較的簡単な作業で、駆動時間を延ばせる可能性がある。

図1 バッテリー駆動時間は長いほどよいし、へたらせずに長い間使えた方がよい

もう一つは、バッテリーが本来の性能で使える期間である。充電と放電を繰り返すにつれて、バッテリーは仕様でうたっているだけの電力を機器に供給できなくなっていく。この状態を「へたる」などという。バッテリーがへたると、駆動時間も当然短くなる。バッテリーがへたるのをできるだけ先延ばしにする取り組みも重要である。

スマホでもノートパソコンでも、バッテリーの基本構造は同じだ。リチウムイオンまたはリチウムポリマーと呼ばれる種類の2次電池(充放電して繰り返し使えるタイプ)が採用されている。バッテリー駆動時間を延ばす方法や、できるだけへたらせず長く使う方法も、基本は同じである。ただ、バッテリーの使い方やOS(基本ソフト)の設定手順などは異なる。

■スマホで重要度高い駆動時間

バッテリー駆動が基本のスマホとタブレットは、電源がない場所で使うケースがパソコンに比べると圧倒的に多い。特に、電話であるスマホは待ち受けが必要である。そのため、簡単に電源をオフにできないという事情もある。バッテリー駆動時間を延ばす取り組みの重要度は高い。

最近はバッテリーが本体内に固定されており、簡単には交換できないスマホやタブレットの割合が高くなっている。そのため、バッテリーをへたらせずに長期間使う取り組みは、コストと手間の両面で効果を得られる。

以下では、スマホとタブレットのバッテリーについて、駆動時間を延ばす方法と、長期間性能を発揮できるようにする方法を見ていく。なお、Windowsタブレットは、バッテリーを制御するOSの関係で、Windowsパソコンの取り組みを参考にするとよい。

【Q1】 電力を多く消費する機能はどれか

スマホやタブレットのバッテリーは、パソコンのものと形状や重さが異なるものの、内部構造は同じ。リチウムイオンを使い、負極と正極、セパレーターを中心に構成されている(図2)。セル数はスマホの場合、1つというのが一般的だ。

図2 スマホのバッテリーのイメージ。これは、ラミネートを用いた、ゲルポリマー製法によるバッテリーである

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