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トイレ、なぜ我慢できる 2つの筋肉がキープ

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス
お通じ、スッキリ出るほうですか? 催したとき、いつもすぐトイレに行けますか。ついついトイレに行くタイミングを逃すと、便意が引っ込んでなかなか次が来なくなります。そんな積み重ねが、便秘のもと。「便意」のしくみを知れば、我慢したくなくなると思いますよ。

体の営みは、自分の体のことなのに、自分の意のままにいかないものが多い。時には、いかにも間の悪いときに自己主張されることもある。そんな代表例が、「便意」だろう。

便意はもちろん、「ウンチを出したい」という体からのシグナル。快調なお通じは健康の基本だし、きちんと便意があるのはいいことだ。それはわかっている。ただ現実には、「今はやめて」とお願いしたくなることもあるわけで……。

「でも、何日も便意がなくて便秘に苦しむ人も多いのです。便意は大切に扱ってほしいですね」と話し始めたのは、社会保険中央総合病院大腸肛門病センター部長の山名哲郎さんだ。 

便意が起きたとき排泄はもう始まっている

大腸は、お腹の中をぐるりと周回するように走る、長さ1~1.5メートルほどのチューブ状の臓器。食べたものを細かく消化して栄養を吸収する作用は、この手前の小腸まででほぼ完了しているので、大腸にやって来る内容物は基本的に、栄養を取り去った残りかすだ。

大腸は右脇腹の下のほうからスタートする。「この段階の内容物はまだ水分が多く、シャバシャバです」。液体状のウンチのもとは、大腸の始まり部分を行ったり来たりしながら水分を吸い取られ、徐々に固形化しながらゆっくり先へ進む。

出口が近づくころには、バナナ状のウンチが出来上がる。ここまでは私たちの意識が届かない自動的なプロセスだが、完成したウンチが直腸まで進むと、様子が変わる。

「直腸の周りには、便がやってきたことを感知するセンサーが多数あります。このセンサーが脳にシグナルを送って、脳が便意を感じるのです」

細かくいうと、センサーからのシグナルは途中で二手に分かれる。一方は脳へ届くが、もう一方は背骨(仙髄)でUターンして肛門を締める筋肉に向かい、筋肉をゆるめさせるという。

えっ、でも、いきなりゆるんでしまったらまずいんじゃ……。

「大丈夫。肛門を締める括約筋は二重になっていて、この段階でゆるむのは内側だけ。外側は自分の意志で締められるので、我慢できるのです」

なるほど、自動的にゆるむ筋肉と、自分の意志で動かせる筋肉の二重構造か。でも、ということは、便意を感じた時点で、括約筋はすでに半分ゆるんでいるのですね?

「半分どころか、肛門を締める力の8割は、内側の括約筋が担っています。便意を感じたら、ある意味で排泄はもう始まっているのです。できるだけすぐにトイレに行っていただきたいですね」

山名さんによると、ずっと我慢していればやがて便意は遠のくが、我慢を習慣化させると便意自体を感じにくくなり、便秘になるという。やはり体の声には、素直に従うのが一番なのです。

息まないで出せる「前傾姿勢」を習慣に

ところで、もうすぐ出るところまで来たウンチを止めておく筋肉は、もう一つある。

「恥骨直腸筋というループ状の筋肉が、直腸を前方に引っ張っています。便意を我慢しているときは、この筋肉が縮むことで直腸をくの字に曲げ、頑張っているのです」

括約筋とダブルの作用で便をキープするわけだが、いざ出すときになると、今度はこの筋肉が少し邪魔になる。「この筋肉の働きで、普段から直腸はほぼ直角に曲がっています。この角度をゆるめないと、スムーズに排便しにくいのです」

その方法は簡単。便座に座った状態で、上半身を前傾させるだけだ。「おそらく和式便器なら、自然にこういう状態になるはずです」。

呼吸を止めて息むのは、内臓や筋肉に負担をかけるので、好ましくないという。「息まなくても出る姿勢」で、快便生活、始めましょう。

北村昌陽(きたむら・まさひ)
 生命科学ジャーナリスト。医療専門誌や健康情報誌の編集部に計17年在籍したのち独立。主に生命科学と医療・健康に関わる分野で取材・執筆活動を続けている。著書『カラダの声をきく健康学』(岩波書店)。最新刊は『スゴイカラダ~あなたの健康を保つ驚くべきしくみ』(日経BP社)。

[『スゴイカラダ~あなたの健康を保つ驚くべきしくみ』の記事を基に再構成]

スゴイカラダ~あなたの健康を保つ驚くべきしくみ

著者:北村昌陽
出版:日経BP社
価格:1,512円(税込み)

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