食物繊維をバランスよく 水溶性、不溶性で効果の違い

腸をきれいにしてくれる食物繊維はなんとなく体によさそう。でもその素顔はあまり知られていない。ビタミン以上に種類も豊富で、その健康効果もものによって微妙に違うようだ。

10代のころからひどい便秘に悩む会社員Aさん(女性、42)は、前々からこんな疑問を抱いていた。「食物繊維が便通をよくするというが、本当だろうか」

「おなか張り痛い」

便秘体質を解消しようと、根菜類や豆類、海藻類を毎日、食べるようこころがけた。食物繊維入りをうたった健康食品や便秘薬も利用した。それでも一度便秘が始まると、おなかが張って痛いだけ。一向に便意もこない。トイレで脂汗を流しながら苦しみ、吐くこともしばしばある。

「食物繊維の摂取の仕方を誤ると、逆に便秘を悪化させてしまう」。こう話すのは便秘外来をもつ松生クリニック(東京都立川市)の松生恒夫院長だ。それほど多くはないが、ストレスなどが原因で腸の動きが止まるAさんのようなひどい便秘の人にまれにみられるという。

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便秘には「2対1」
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