今年はラブコメに連投

渡邊は昨年の『恋はつづくよどこまでも』、今年4月期の『恋はDeepに』、そしてこの『推しの王子様』と、ここ1年半の間ですでに3本のGP帯恋愛ドラマに出演している。『恋つづ』では、医師の天堂(佐藤健)の姉(香里奈)に恋をする新人看護師、『恋はDeepに』では海洋学者の海音(石原さとみ)の同僚・藍花(今田美桜)と恋人同士になる蓮田三兄弟の末っ子を演じた。“王道ラブコメディ”に携わってきたことは、今回の作品に生かせそうか。

「どうでしょう。『恋つづ』は僕にとって連ドラ2本目の作品で、『ヤッター!』のほうが大きかったからなぁ。自分も恋愛パートはありましたが、僕の役は(上白石)萌音ちゃんと同期ではあるけど診療科が違ったので、健さんとの一緒のシーンもそこまでなくて。

作品の軸となる萌音ちゃんと健さんのド直球ラブ、みたいなのは現場で見られていないんです。作品がちゃんと成立するように、1つの歯車としてしっかりと役をまっとうしようという気持ちが強くて、ギア的にラブを意識する方向ではなかったんですよね。

『恋はDeepに』は、ラブコメを存分に『浴びたな』と感じています。険悪な次男(綾野剛)と長男(大谷亮平)の仲を取り持つ三男の榮太郎は、人懐っこいヤツで。僕自身はあそこまでかわいらしい犬みたいな人間ではないので、今はそのパブリックイメージに悩んでいるところ(笑)。年下の子に恋をして、僕のほうからアプローチをかける役で、その過程が色濃く描かれたわけではないですが、でも本当、楽しかったですね」

綾野剛とは、『MIU404』に続き2回目の共演となった。『推しの王子様』が決まったときは、「僕もうれしいよ、見るからね」と電話をくれたそう。綾野は『恋はDeepに』が始まるとき、「ラブストーリーは1番難しい」と言っていたが。

「剛さんでも難しいんですね。でも、難しいだろうなぁ。剛さんに恋愛ドラマのイメージがないですもんね。だからすごく楽しみでしたよ。どう演じるんだろうって。

実際に、剛さんと石原さんのあの空気感はすごく素敵でしたね。『ラブコメってこうなんだ』というのをいつも感じて。でも作品づくりの裏側を見て、ちょっと『あっ!』ってなっちゃいましたね。見ちゃいけないものを見てる感というか。『やってんな!』というか、うまく言えないけど(笑)。

『推しの王子様』は、ラブ先行の話ではないんですが、剛さんを見て学んだことなど、いろんなところでこれまでの経験は生きてくるんじゃないかと思います」

渡邊自身はラブストーリーは好きなジャンルか。また、これまでに見てきた作品は?

「嫌いじゃないですよ。飢えてるときはたまに見たくなります(笑)。うーん、『プロポーズ大作戦』(07年)かな。ハットを被った妖精役の三上博史さんが好きだったんですよね。『ハレルヤチャンス』とかいう、あのキャッチーさ。あとは『ブザー・ビート』(09年)。山P(山下智久)が好きなんでしょうね。カッコよかったな。あとは高校生のときに見た『ラブシャッフル』(09年)もよく覚えています。

どちらかというと僕らの世代って、『ごくせん』(02年~08年)とか『ROOKIES』(08年、09年)とか、青春群像モノが多かったんですよ。最近はまた恋愛系が増えてきて、自分が相手役を演じられるのは光栄です。『まだ早いよ』ってちょっと思いますが、航と一緒に自分も成長したいです」

『推しの王子様』
 1月期『知ってるワイフ』のスタッフが再集結。ベンチャー企業社長の泉美(比嘉愛未)は、自社で手掛けた乙女ゲームのキャラ・ケント様とそっくりな航(渡邊圭祐)と出会う。ところが、航は無作法で無教養。泉美は航を雇い、マナーから生きがいまで、様々なことを教えていく。(木曜22時/フジテレビ系)

(ライター 内藤悦子)

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