70年代のシンガー・ソングライターの時代を切り開く
5月21日からAppleTV+で配信が開始された『1971:The Year That Music Changed Everything』では、当時のアメリカ社会が抱える問題を取り上げた『ホワッツ・ゴーイング・オン』を大ヒットさせたマービン・ゲイなど、1971年の社会的政治的背景のなかで70年代の音楽をリードしたさまざまなミュージシャンが登場する。当然ながら、アメリカに渡って社会運動を展開したジョン・レノンや世界初の大規模なチャリティーコンサートを主催したジョージ・ハリスンも大きくフィーチャーされている。
70年代はシンガー・ソングライターの時代と呼ばれるが、ビートルズのメンバー4人もまたその新しい時代の音楽を切り開いたミュージシャンだった。とりわけアルバム『ジョンの魂』がこの潮流や社会に与えたインパクトの大きさは、今後さらに再評価されていくことになるだろう。
広田寛治
1952年愛媛県松山市生まれ長崎県長崎市育ち。山梨県立大学講師などを経て、作家・現代史研究家。日本文芸家協会会員。『大人のロック!』(日経BP/ビートルズ関連)、文藝 別冊(河出書房新社/ロック関連)、ムック版『MUSIC LIFE』(シンコーミュージック/ビートルズ関連)などの執筆・編集・監修などを担当。主な著書に『ロック・クロニクル/現代史のなかのロックンロール(増補改訂版)』(河出書房新社)などがある。
1952年愛媛県松山市生まれ長崎県長崎市育ち。山梨県立大学講師などを経て、作家・現代史研究家。日本文芸家協会会員。『大人のロック!』(日経BP/ビートルズ関連)、文藝 別冊(河出書房新社/ロック関連)、ムック版『MUSIC LIFE』(シンコーミュージック/ビートルズ関連)などの執筆・編集・監修などを担当。主な著書に『ロック・クロニクル/現代史のなかのロックンロール(増補改訂版)』(河出書房新社)などがある。