機能性と高級感を両立 いいとこ取りの外出コーデ

――2組目はブルゾンを使ったアクティブな着こなしです。

「近所のコンビニに行くようなシーンを想定してみました。高機能なブルゾンのインナーとしてはパーカーやスエットが定番ですが、今回はあえて上品なニットを合わせました。ボトムスもフランスのキャリーマン社の上質な生地を使ったパンツを選んでいます」

ジャケット 5万2000円(デサントオルテライン)、ニット 1万2000円(エディフィス)、パンツ 1万2500円(エディフィス)、スニーカー 1万3000円(アディダス)、バッグ 2万2000円(マッキントッシュ×ポーター)

――スポーティーなアウターとの対比がユニークです。快適さという点では、どんな特徴がありますか?

「例えば、このニット生地はレーヨンとポリエステルを使ったオリジナルのものなのですが、肌触りがとにかく滑らかです。試着される方は一様に驚かれますね。また、ボトムスもタックの入ったスラックスのようですが、ウエストにゴムが入ったイージー仕様です。伸縮性もあるので、部屋着としても優秀ですね」

脇部分やフロントジップには内側の熱を逃がす役割も。雨の浸入を防ぐ止水ジップを採用し、フードは襟に収められる
はしごのような柄が特徴のニット。アウターを脱いだとき適度に「主張」してくれる

――サコッシュを合わせていますね。

「バッグを持ち歩いたほうが大人らしいかなと思い、マッキントッシュとポーターのコラボレーションの一品を選びました。素材は、ポーターの定番であるリモンタナイロンではなく、武骨なバリスティックナイロンです。あえて一目でブランドがわかりにくいものを選ぶというのも一つの大人らしさかと思います」

――足元はアディダスのスタンスミスですね。これを選んだのは?

「白で足元をさわやかに見せつつ、かかととシュータンに配されたネイビーでトップスの色を拾うためですね。また、2021年はスタンスミスがサステナブル(持続可能な)仕様にリニューアルするという記念すべき年です。そういった時流も踏まえて取り入れてみました」

マッキントッシュとポーターがコラボしたサコッシュ
リサイクル素材を使ったスタンスミスの1足

中間色は「トーンオントーン」が肝

――最後は柔らかい色味で統一したコーディネートです。着心地だけでなく、見た目にもリラックス感がありますね。

「部屋着から外出着まで最も対応しやすいスタイルかと思います。今の時期であれば、近所のショッピングモールに一人で買い物へ行く、というようなシーンに最適ですね。アウターには当店で企画したブラウンのノーカラーコートを、インナーにはダンボールニットのパーカーとストライプ柄のシャツを取り入れています」

コート 3万8000円(エディフィス)、カットソー 1万円(エディフィス)、シャツ1万5000円(エディフィス)、パンツ 1万8000円(セラードアー)、スニーカー 1万4000円(アディダス)、バッグ 5500円(バブアー)

――中間色でまとめる着こなしは、やや難しく思えます。コツはありますか?

「『トーンオントーン』という色彩学の考え方を応用するのがいいでしょう。中間色の中でも、ベージュやクリーム色などの同系色を意識して選ぶとまとまりがよくなります」

――ストライプのシャツも色使いのアクセントになっているようです。

「そうですね。ベージュ系のトップスとボトムスの間からシャツの柄をのぞかせて、全体にメリハリをつけています。また、グレーと白という中間色に近い色を選んでいるのもポイントです。ベージュとの相性がよく、全体の統一感も失われません」

スエットの脇のジップを開けてスリットを作れば、インナーの柄を見せられる
シューズも中間色で統一。サイドに配された金色の「SUPERSTAR」の文字がアクセントに

――エコバッグも淡いベージュです。小物まで抜かりないコーディネートですね。

「黒のロゴが入っているものを選んだのには、少しだけ全体を引き締めるという狙いもあります。バブアーというなじみ深いブランドを選んで、キャッチーな感じも出してみました」

※表示価格は税抜き。

文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/) 写真:加藤潤


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