模試でA判定連発 国立大中退して芸人目指したワケ編集委員 小林明

意外にモテた中学時代、優等生じゃないけど成績は抜群

中学の頃、男子に何度か告白され、付き合ったこともある。「社交的だったので、珍しい存在だと思われたんでしょうね」

――優等生だったんですね。

「いえいえ。全然、優等生ではないです。だって、ホームルームで先生が長々と説明していたりすると、勝手に家に帰っちゃってましたから。勉強するためです。『時間がもったいない。先生が私の勉強時間を奪っている』なんて思ったりしていた。勉強するために家に帰るわけですから、叱られることもない。中学でも、高校でも、成績はかなり良かったです」

――学校ではどんな存在でしたか。

「小学生の頃のあだ名は『節約さん』。節約ばかりしていましたから。それから高校になると、両親に『修行僧』なんて呼ばれてました。真面目でストイックなので……。でも友達が少なかったわけではありません。派手なタイプから地味なタイプまで、幅広い人たちと仲良くしていました。感覚が合わなくても、気にせずにそれを楽しんでいた。自分なりにバランスを取っていたんです。ただ、友人に遊びに来られるより、自分から友人の家に遊びに行くのが好きでしたね。自分のペースで好きな時間に帰れますから。自由なポジションの方が居心地が良かったんです」

――男子生徒から結構モテたそうですね。

「意外でしょうが、中学の頃はそこそこモテていたかもしれません。引っ込み思案でなく、社交的だったので、珍しい存在だと思われたんでしょうね。男子に何度か告白され、付き合ったこともあります。でも今から思うと、それが恋愛感情だったかどうかはよく分かりませんが……」

悪夢のセンター試験、「努力しても報われないことがある」

岡山県立岡山大安寺高校では陸上の長距離選手。体脂肪が少ないやせ型だった(2006年山陽女子ロードレースで、本人提供)

――岡山県立岡山大安寺高校に入学します。

「一応、県内では進学校でした。高2だったかな。進路希望を決める段階でメチャクチャ困ったんです。志望大学を決めたら、将来の夢や職業までセットで決まることに気が付き、『高校生でもう自分の将来を決めなきゃいけないの? 早すぎる』と驚いてしまった。とりあえず『最悪でも教員免許を取っておけば困ることはない。大学の4年間でやりたいことを探せば間に合うだろう』と考えて、岡山大学教育学部を志望することにしました」

――受験勉強の成果はどうでしたか。

「模試ではずっとA判定でした。先生も『今の成績ならば、まず落ちることはないだろう』と太鼓判を押してくれた。両親とも岡山大学出身だし、自宅から通学できるので、両親もそうなることを楽しみにしていた。ところが思いがけない事態が起きます。肝心の大学入試センター試験で大失敗してしまったんです。なぜか問題が難しくて、得点が予想以上に低かった。それだと岡山大学には届かない。私立の滑り止めを受けるつもりはなかったので、泣く泣く、志望先を島根大学教育学部に変えました」

「それまで努力すれば報われるという信念で頑張り、思い通りの結果を出してきたのに、肝心の本番でまさかの大失敗ですから、『努力しても報われないことがあるんだ』とショックを受けました。それで歯車が狂ってしまったんです」

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